第16回 「運命の出会い」 4月22日放送

 降伏した諏訪頼重(小日向文世)と妻の禰々(桜井幸子)は、勘助(内野聖陽)によって甲府に護送された。
  晴信(市川亀治郎)は、頼重の嫡男で自分の甥の寅王丸こそが諏訪の当主である、と頼重に言い放つ。それは頼重を生かすつもりはないという意思表示に他ならなかった。頼重は潔く甲府にて切腹し、禰々は兄・晴信の裏切りに衝撃を受ける。
 一方、諏訪に残された由布姫(柴本幸)も武田への憎悪を露わにする。板垣(千葉真一)と勘助は諏訪の残党を降伏させるために諏訪に出陣する。寅王丸以外の諏訪の一族を根絶やしにし、後の災いの種をつまなければならないと勘助は考えていた。残党が立てこもる桑原城に攻め込む板垣の軍勢。勘助が踏み込むと、城中には由布姫の姿が。辱めを受ける前に自害を、という周囲の説得を由布姫は拒否していたのだ。斬りつけながらも『死ぬのは嫌、生きてこの世を見てみたい』と心中を吐露する由布姫。その気高い美しさに、勘助は一瞬にして心を奪われる。その姿はかつての恋人・ミツ(貫地谷しほり)に重なり合い、勘助は由布姫を生かすことを決意するが…。