第7回 「晴信初陣」 2月18日放送

 武田を討てるのは他にいないと北条氏康(松井誠)に仕官を願い出た山本勘助(内野聖陽)だったが、その望みが私怨を晴らすことに過ぎないと見た氏康は聞き入れなかった。その頃、甲斐では今川家との和議が成立し背後の心配がなくなった武田信虎(仲代達矢)が信濃侵攻を宣言し、その戦いが嫡男である武田晴信(市川亀治郎)の初陣となることが決まった。そして氏康に断られた勘助が次に向かったのがその信濃だった。
 信濃で、武田を怨んで甲斐を捨てた平蔵(佐藤隆太)と偶然再会した勘助は、平蔵が仕える真田幸隆(佐々木蔵之介)と出会う。真田家は領土こそ小さいものの当主・幸隆の下、強い団結力を誇っていた。幸隆の人柄・才能にほれ込んだ勘助は真田の地に留まり、真田の妻・忍芽(清水美砂)から手厚くもてなされることで今まで知ることのなかった安らぎを味わう。
 一方、晴信は三条夫人(池脇千鶴)から信虎が本当は自分のことを愛していると聞き、心を開こうとするが結局は信虎から拒絶されてしまう。父子の不仲が修復不能となる中、天文5年11月いよいよ晴信は初陣の時を迎える。勘助と晴信の戦場での対決が目前に迫ろうとしていた。