第5回 「駿河大乱」 2月4日放送

 駿河に武田の間者として送られた山本勘助(内野聖陽)は、大叔父である今川家家臣・庵原忠胤(石橋蓮司)の仲立ちで今川家の実質的な女当主・寿桂尼(藤村志保)の知遇を得る。勘助の真の狙いは今川家の家督争いを利用してミツを殺した武田信虎(仲代達矢)に復讐することにあった。一方、寿桂尼の実子で家督継承を狙う梅岳承芳(後の今川義元/谷原章介)とその軍師・雪斎(伊武雅刀)は武田家重臣・小山田信有(田辺誠一)と密かに接触し、信虎との和議を画策していた。
 勘助は武田家と通じる福島越前守(テリー伊藤)に仕える実の兄・山本貞久(光石研)に寝返るよう促すが貞久は聞き入れない。武田が援軍に来ることを信じて挙兵する福島勢。しかし梅岳承芳と手を結んだ信虎は出陣しない。福島は窮地に陥り、出陣した信虎を討つという勘助の目論見も空振りに終わる。今や福島勢が籠もる花倉城は孤立無援。炎上する城から脱出を図る福島一門を追い込む勘助。しかしその勘助の前に立塞がったのは兄の貞久であった。