第2回 「さらば故郷」 1月14日放送

  15年ぶりに勘助(内野聖陽)は三河牛窪に帰ってきた。武田の武将の首を手土産に大林家の家督を継ぐ決意だった。もともと勘助は駿河国の地侍・山本家の次男として生まれた。12歳の時、実の父母が出家を進めたことに逆らい、同情した大林勘左衛門(笹野高史)に拾われ大林家の嫡男となった。だが戻ってみると養父母の間に実の子が生まれており勘助は厄介者扱いだった。勘助は大林家を捨て、以後は山本勘助と名乗ると宣言し駿河へ向かう。駿河には実母の叔父・庵原忠胤(石橋蓮司)が今川家の家老として仕えており、そのつてで仕官を果たすためであった。戻った勘助は実兄・山本貞久(光石研)と再会し、貞久が今川家の家臣・福島越前守(テリー伊藤)に仕えていることを知る。勘助は武田方から盗み聞いた、福島が武田家と内通し今川家を裏切ろうとしているという噂を思い出し、兄の身の上を心配する。しかし貞久は武田家との内通など有り得ないと答える。一方、武田家では当主の武田信虎(仲代達矢)と嫡男の勝千代(後の信玄・池松壮亮)との対立が浮き彫りになり始め、母親の大井夫人(風吹ジュン)と守り役の板垣信方(千葉真一)を不安にさせていた。信虎は思慮深い勝千代を疎み、弟の次郎(後の信繁)を可愛がっていた。ある日、勘助は謎の刺客の集団に襲われる。果たして刺客を放ったのは・・・。