第1回 「隻眼の男」 1月7日放送 60分拡大版
時は天文4(1535)年、山本勘助(内野聖陽)がまだ大林勘助と名乗っていた頃、勘助は兵法を極めるために諸国を修業する浪人に過ぎなかった。15年の旅を終え、家督を継ぐために故郷の三河へ向かっていた勘助は、甲斐の葛笠村という寒村に立ち寄り農民の娘ミツ(貫地谷しほり)や平蔵(佐藤隆太)と出会う。その頃の甲斐は信玄の父である武田信虎(仲代達矢)がようやく甲斐国の統一に成功し、さらに勢力を伸ばそうと駿河の今川、相模の北条と敵対していた。武田と今川の戦いは農民たちをも巻き込み、葛笠村も今川の雑兵たちに襲われる。勘助はミツを救うため、覆面の男(寺島進)と激しい剣戟を繰り広げるが、逃げられ恨みを買うことになる。男は今川兵に扮した武田の家臣であった。一方、武田家の主力が今川と対峙している間に相模の北条氏康(松井誠)が甲斐に攻め込んできた。応戦する板垣信方(千葉真一)率いる武田軍と北条軍の戦ぶりを見にいく勘助だが、無理についてきたミツが北条の武将(きたろう)に捕らわれてしまう・・・。 |