札幌放送局

2007年12月28日 12時24分更新

少女にわいせつ元教頭有罪判決


札幌市の小学校の元教頭が、少女6人にわいせつな行為をした罪に問われている裁判で、裁判所は「教師の立場にありながら、欲望の赴くままに犯行を繰り返した責任は重いが、社会的制裁を受けている」と指摘して、執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。

札幌市の小学校の教頭だった細田孝幸被告(55)は、ことし5月から9月にかけて当時16歳から17歳の少女6人にわいせつな行為をして写真撮影をしたなどとして児童買春禁止法違反の罪に問われています。
細田元教頭は、女性600人のわいせつな写真を雑誌に投稿して多額の報酬を得ていたことも明らかになっています。
判決で札幌地方裁判所の中川綾子裁判官は「小学校の教師という高い倫理性が求められ、児童の健全育成に尽くすべき立場にありながら、欲望の赴くままに犯行を継続してきた刑事責任は相当重い」と指摘しました。
その上で「自業自得とはいえ、32年間勤めた教師の職を失うなど社会的な制裁を受けている」と述べて、細田元教頭に懲役3年、執行猶予5年を言い渡しました。