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米軍基地前のハゼ調査で「過去最悪の奇形」/横須賀
- 在日米軍・防衛
- 2007/12/27
県内の医師、歯科医師でつくる県保険医協会は二十六日、在日米海軍横須賀基地前の海域で今月一日に行った魚類調査結果について発表した。骨が曲がった奇形のハゼが三匹見つかり、うち二匹について同協会は同所で調査を始めた一九九八年以降で「見た目の曲がり具合は過去最悪の奇形」としている。
ハゼからはヒ素やPCBが検出されており、同協会は奇形の原因について「これらの複合物質による影響ではないか」と推測している。また、十一月十八日に同所で釣ったアイナメからは鉛が検出され、同協会は「高濃度の鉛で、発生源は同基地や海底」と指摘。こうした海域状況が、ハゼの奇形につながっているとの見方を示した。
同基地では来年八月に配備予定の原子力空母が入港する12号バースのしゅんせつ工事が今年八月から続いている。調査日の十二月一日に釣れたハゼが三匹にとどまったことから、同協会は「近海ではハゼが好漁の一方、基地前の海域では少ない。しゅんせつ工事によって土砂がさらわれ、ハゼのえさがなくなった影響ではないか」としている。
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