今年も残りわずかとなりました。岡山スポーツ界を振り返れば「サプライズ」が多かったように思います。予想を上回る快進撃もあり、忙しくも活気づいた年でした。
元日から三週連続の全国準優勝には正直、驚かされました。
まずサッカー。岡山湯郷ベルは全日本女子選手権、作陽高は全国高校選手権で二位。ともに強豪との接戦をしぶとく勝ち上がり、輝かしい足跡を残しました。全国都道府県女子駅伝でも岡山が過去最高の準優勝。県勢初の表彰台に立ちました。かつての三十〜四十位台から飛躍し、駅伝強豪県の仲間入りをアピールしました。
「新見高旋風」も記憶に新しいところです。軟式野球は八月の全国高校選手権で初出場初優勝。全国四百八十二校の頂点に上り詰めました。ソフトボール男子は三月の全国高校選抜、八月の全国高校総体(インターハイ)の高校二冠です。
驚きといえば、高校野球もそうでした。春の岡山県大会は軟式から転向してわずか三年の明誠が初制覇。秋の中国大会は初出場の共生が八強、三十八年ぶりに出場した興譲館は四強に入りました。来春センバツの中国枠は三。興譲館に甲子園切符が届くと良いですね。
今年の流行語大賞に選ばれた「ハニカミ王子」も誕生しました。五月、玉野市で行われた男子プロゴルフのマンシングウェアKSB杯でアマチュアの高校一年生、石川遼選手が衝撃的な優勝。十五歳八カ月、日本ツアー最年少優勝でした。
さて来年はどんなサプライズが待っているのでしょう。岡山勢の活躍に胸躍らせたいものです。
(運動部・飯田陽久)