2007-10-10 いやらしい曲線
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ここしばらく毎日実験室に引きこもり, あるレポートの原稿を書いていた. 今晩いちおう形なり, 一息ついたところである. 新聞もまったく読めず, その間, 接したメディアが『婦人公論』だけというのはわれながらいびつだ. 締め切りまでに猶予がない上に, わけあって図やグラフも一からつくる必要があったので, 土日も返上して毎晩深夜の2時だの3時だのまでかかったが, やっと終わった. (もっとも, しばらくするとまたあれこれ作業があるのだが・・・)
そのレポートの中であるプロットとそのヴァリエーションがいくつか登場する.
これはある装置の表面に形成される電位差の分布であり, 一定の電位を超えて初めてある目的が達成される(ってなんのことやら). だから通常は, 力強く隆起しているのが望ましいとされている. 太いがしかし短いというのはよくない. 私が決めたのではない. そもそもそういうメカニズムを利用しているのだから.
(人によっては, 上下を逆転させ, しかも平面的な図で説明する人も多い. というか, こちらのほうが多いようだが, そういう人は, 「深く掘れていいのだ」という表現をとる. 現実の電位分布としては上の図の上下が反転された状態が起きているのだが, 個人的には上に示した図のほうが, てっぺんが見えやすいし, その後の説明が楽なので好きだ.)
この図の説明を書いては修正をくりかえしていると, やはりあれを思い出す. 「元気に盛り上がるのがよい」, そして「しかも一定の境界を超えて」と来れば, 屹立させた陰茎で障子の和紙を突き破るというあれである. (ちなみに私は石原慎太郎は好きではない.)
そこで, 読者の理解を助けるためにも, 特定のポテンシャルで和紙を描いてあげるのがよかろう.
カラーマップを肉感的な色合いに変更しようとも思ったが, 悪乗りはここで止めておいた. まあ誰も卑猥な空想はしないだろうが, ずっと閉じこもっていてこれくらいしか楽しいことがないのである.
前回のエントリで小谷野敦さんと柴田葵さんの記事の件を書いたところ, アクセス数が急に増えてやや驚いた. 1日あたり200-300程度のユニークユーザ数だったのが, 1000人を超えていた. 投資よりも小谷野さん夫妻のほうがずっと強いらしい.
さて, 非モテのタグからお越しになった方もいたようであるし, 男性器だけ掲げてもつまらんだろう. ここは理系的女性器も出さねばなるまい.
それは,
によってあらわされるのだ.
見よ!! この卑猥な曲線の姿を!!
私はこの形の陰関数を, 女陰関数と名付けた.
ぷー くすくす.
なお, オリジナリティの尊重のために書いておくと, 上の関数は私が考え付いたのではない. コミケに通う腐女子の友達がネタ系の同人誌を買ったところ, 数学を使った下らないネタが書かれていた. 見せてもらったのはだいぶ前のことなので, 作者のペンネームは忘れた. 数学科の大学院生だったことだけは覚えているが. 「こんな変な同人誌があるんだけど, 肝心のグラフにモザイクがかかっていて形が全然わからないのよ!!」と数式を転記させられ, 描画を頼まれたのだった.
後日, 私が曲線の形を確認したあと, わざわざモザイクをかけてメールで送ってあげたら, 体毛を逆立てたようなメールが返ってきました.
(2通目にちゃんと送ってあげましたけどね.)