札幌放送局

2007年12月27日 12時28分更新

江差病院と桧山支庁アンケート


多額の赤字を抱え、患者離れが深刻な道立江差病院は病院運営に住民の意向を反映させるため、桧山支庁と協力してアンケート調査を始めました。

道立江差病院は、桧山地方の中核病院として中心的な役割を担ってきましたが、産科など複数の診療科目の常勤医が不在となったことなどで患者数が減り、昨年度の赤字額は7億2900万円となりました。
このため、江差病院では病院運営に住民の意向を反映させるため、桧山支庁と協力して近隣の住民などを対象にしたアンケート調査を始めました。
この中では、病院のサービスについて不満に思った点や受診する際にほかの病院を選んだ理由など、10の項目について尋ねています。アンケートは、まず地元の役場の職員などを対象に行われ、来年2月からは近隣の住民からも意見も聞くということです。
病院と支庁が協力してこうした調査を行うのは道内では初めてだということで、江差病院では「地域医療を担う病院として存続するため、住民の生の声を聞くことから運営のあり方を変えていきたい」と話しています。