喜多方市で生後2カ月の乳児が低栄養で死亡した事件で、福島地検会津若松支部は26日、父親の同市内に住む無職、目黒俊輔容疑者(24)を保護責任者遺棄致死罪で福島地裁会津若松支部に起訴し、妻(19)を「刑事処分相当」の意見を付し同様の非行事実で福島家裁会津若松支部に送致した。
起訴状などによると、目黒被告夫妻は8月27日に生まれた次女に十分な栄養を与えず、10月中旬ごろから、ミルクを十分に摂取できない状態であることを認識しながら、医療機関にかからず、低栄養による免疫機能低下を生じさせ、11月5日午前6時50分ごろに気管支肺炎で死亡させた。
夫妻は当初、「金がないので病院に連れて行かなかった」などと供述していたが、次女が衰弱した後もDVDや生活用品を購入し、薄めたミルクを与えていたことなどを指摘され、「医者から叱責(しっせき)されるのが怖くて病院に連れて行かなかった」と供述を翻したという。次女を出産する際も、妊娠34週まで病院を受診しなかったため、医師から叱責されていた。【松本惇】
毎日新聞 2007年12月27日