掛川市立総合病院と袋井市立袋井市民病院の統合の在り方を話し合う「第1回新病院建設協議会」が26日、掛川市内で始まった。来年12月までに新病院の将来像や規模、建設場所、建設時期、経営形態を決めることを全会一致で承認した。注目される新病院の建設場所は、協議が順調に進めば来年10月までに結論を出す。 委員は両市の市議、医療関係者、市民代表ら36人で構成し、会長に佐古伊康しずおか健康長寿財団理事長(元県立総合病院長)、副会長には寺尾俊彦浜松医科大学長と松尾清一名古屋大医学部付属病院長をそれぞれ選出した。 佐古会長は「病院職員が満足して一生懸命やれば経営が向上し(市民にも)満足される。新病院もそうなる。今までの多くの体験を踏まえて臨みたい」と抱負を述べた。 第2回協議会は来年2月1日に袋井市内で開き、協議会事務局が国内医療、公立病院の現状や中東遠地域の医療体制の見通しなどについて説明する。その後、早ければ7月に新病院の将来像、8月に建設規模、11月に経営形態と建設時期をそれぞれ確認し、12月までに5項目の最終確認をする。2009年1―3月の間に両市議会に最終確認案を提出し可決後、両市長が協定書を締結する日程が決まった。 戸塚進也掛川市長は「市民の命を守る質の高い医療を目指すべく、強い信念を持って臨みたい」と話し、原田英之袋井市長も「医師不足を考えると、掛川市と一緒に新しい病院をつくる方が職員もより効率的に働ける。両市民にとってもいいこと」と新病院建設の意義を語った。 |