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【社会】

名市大元教授を再逮捕 学位取得汚職、別の6人からも謝礼

2007年12月27日 朝刊

 名古屋市立大(同市瑞穂区)の論文博士学位の取得をめぐる汚職事件で、愛知県警捜査2課と中村署などは26日、別の6人からも学位授与の謝礼に100数十万円を受け取っていたとして、収賄容疑で、元医学研究科教授伊藤誠被告(68)=同日、収賄罪で起訴=を再逮捕した。

 調べでは伊藤容疑者は2005年3月下旬、同大医学研究科内科学教授室で、論文博士学位の取得を申請した医師6人から、学位授与に際し有利な取り計らいを受けた謝礼としてそれぞれ約20万円ずつ、計100数十万円を受け取った疑い。同容疑者は論文の審査をする口頭試問の問題内容を事前に教えていた。

 調べに対し、伊藤容疑者は現金や菓子を受け取ったことは認めているが、「問題を事前に教えることは、有利な取り計らいに当たらない」と趣旨を否認している。

 伊藤容疑者は05年3月25日に授与された論文博士学位の審査で、主査として11人の審査を担当。このうち5人から計110万円を受け取ったとして今月5日、収賄容疑で逮捕されていた。その後の捜査で、残りの6人からも現金を受け取っていたことが分かり、県警が再逮捕した。県警は現金を贈った11人からも贈賄容疑で事情を聴いており、容疑が固まり次第、書類送検する方針。

 

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