ここから本文エリア 飛行中にロッド破断か/ヘリ墜落事故2007年12月13日
静岡市葵区でオールニッポンヘリコプター(東京都江東区)のヘリコプターが墜落して機長が死亡、整備士が重傷を負った事故で、原因を調査している国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は12日、テールローター(後部回転翼)を制御する金属製の棒「コントロールロッド」が飛行中に破断した可能性が高いことを明らかにした。 機体の損傷状況や墜落直前の状況などから判断したもので、このロッドが飛行中に折れると、機体のバランスをとるテールローターが制御できず、機体の方向の制御が不能になる。 この日、事故機は調整池から大型ヘリでつり上げられ、現場から回収された。東京ヘリポート(同区)に運び、調査委はロッドの破断原因など機体を本格的に調べる方針。刑事責任を捜査する県警は、機体や回収部品を調査委に鑑定嘱託に出す方針。 調査委の福田公爾航空事故調査官は、ロッドの破断時期について(1)機体後部のテールローター付近の外側に墜落したことによる損傷が少ない(2)飛行中に「ラダー(方向舵(だ))の操作ができなくなった」という連絡が事故機からあった、などの点から「飛行中に破断したと考えるのが妥当」とした。今後1年以内をめどに事故報告書をまとめるという。 一方、全身を強く打って重傷を負った整備士の女性(33)は、入院先の病院で県警の任意の聴取に応じ、「墜落の20分ぐらい前から機長がラダーの調子が悪いと言っていた」と話しているという。 マイタウン静岡
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