2007年 12月 26日
山中から女性の遺体・夫婦を逮捕
東かがわ市と徳島県の県境付近の山中で女性の遺体が発見された事件で、警察は26日、30歳代の夫婦を死体遺棄の疑いで逮捕しました。逮捕されたのは、松本恵美容疑者(33)と夫の充弘容疑者(38)です。2人は先月14日の夜、東かがわ市と徳島県の県境付近の山中に、恵美容疑者の経営する風俗店の従業員川田香さん(31)の遺体を遺棄した疑いです。川田さんの家族が家出人捜索願を出し、警察が2人から事情を聞いていましたが、出頭してきた恵美容疑者の案内で、26日午前7時40分ごろ、山中から体の一部が埋まった状態で川田さんの遺体が発見されました。警察によりますと2人は「川田さんの暴力に耐えられなかった」徳島市のホテルから川田さんを連れて帰る途中、車の中で首を絞めて殺害し遺体を捨てたと容疑を認めているということで、警察は殺人の疑いでも2人を再逮捕する方針です。

偽装表示の牛肉を県庁の生協で販売
高松市の精肉業者が、交雑種の牛肉を和牛と偽って、香川県庁の生協で販売していたことがわかりました。不正表示をしていたのは、高松市福岡町の細谷畜産です。県によりますと、細谷畜産は、食肉用の牛と乳牛を掛け合わせて作った交雑種と呼ばれる牛肉を和牛と偽って表示し、県庁内の生協で販売したということです。農林水産省の定期調査で、産地などが記された牛肉の個体識別番号と販売された商品の表示が違うことが発覚しました。細谷畜産は、「和牛と同じ品質なので問題ないと考えた」と話しているということです。県は26日、細谷畜産に対し行政指導を行い、来月26日までに再発防止策などの提出を求めています。

障害者福祉施設で不正請求・指定取り消しへ
利用記録を改ざんして不正に介護給付費を受け取っていたとして、岡山県は、岡山市にある障害者福祉施設に対して、障害福祉サービス事業者の指定取り消し処分を決めました。来月31日付けで障害福祉サービス事業者の指定取り消しが決まったのは、岡山市東花尻にある障害者福祉施設・「たいむカプセル」です。岡山県によりますと、タイムカプセルは、去年10月から今年7月にかけて、障害者のデイサービスの10人分の利用記録を改ざんし、岡山市や倉敷市などから約40万円の介護給付費を不正に受け取ったということです。また、介護ヘルパー事業とショートステイ事業でも、合わせて約690万円の介護給付費を不正に受け取っていました。障害者福祉施設の事業の指定が取り消されるのは岡山県内では初めてで、県では、不正請求に対する加算金を含めた総額約1000万円の返還を求める方針で刑事告訴も検討しています。これに対し、施設側は、事実無根として処分の取り消しを求め不服申し立てを行うということです。

早明浦ダム貯水率50%で取水制限へ
香川県で再び水不足の懸念が高まっています。高知県・早明浦ダムの貯水率が50%になった時点で、第一次取水制限に入る見通しです。早明浦ダム上流では秋から雨が少なく、中でも先月は降水量が平年の20%程度と、極端に雨が降らない状況が続いていました。午後5時現在の貯水率は66.3%で、平年を約25ポイント下回っています。このため香川県や徳島県などで作る吉野川水系水利用連絡協議会は、26日幹事会を開き、早明浦ダムの貯水率が50%になった時点で、香川用水へ引き込む水の量をカットする第一次取水制限へ入ることを申し合わせました。カット率は、過去の取水制限の状況から20%になる見通しです。このまま雨が降らなければ、来月7日以降に50%を割り込むと見られています。冬の渇水で取水制限が実施されれば、1999年2月以来9年ぶりとなります。

高梁川水系27日から制限再開
岡山県西部の高梁川水系では、ややまとまった雨が降ったため、第一次取水制限を解除していましたが、川への流入量が減ったことから、27日正午から制限を再開することが決まりました。第一次取水制限では、上水道と工業用水をそれぞれ5%、農業用水を10%カットします。高梁川流域にある6つの主要ダムの平均貯水率は、26日午前9時現在48.6%と、平年に比べ26・7ポイント減っています。

旧岡山会館ビルの新ホテル・2月8日開業
JR岡山駅前の旧岡山会館ビルに、ビジネスホテルが来年2月8日にオープンすることが決まりました。オープンするのは、「ダイワロイネットホテル岡山駅前」で、先月ビックカメラが開店した旧岡山会館ビルの5階から8階部分、延べ8930平方bに客室を構えます。一泊1万800円からのシングルをはじめとする216の客室を展開し、女性専用の部屋や車イスに対応したツインルームなどが設けられます。改装費などの投資額は約8億円で、ホテルでは初年度に5億円の売り上げを目指しています。来年2月8日のホテルの開業で、旧岡山会館ビルの全てのフロアで営業が復活します。

ミッドナイトイーグル原作者・高嶋哲夫展
現在公開中の映画「ミッドナイトイーグル」の原作者、高嶋哲夫さんの展覧会が岡山市で開かれています。会場には、高嶋哲夫さんが玉野市で過ごした幼少期から、現在までの歩みを紹介する写真や習字、約250点が展示されています。高嶋さんは、日本原子力研究所の研究員など異色の経歴を活かし、科学や災害、教育といった様々なテーマを扱う作家で、現在公開中の映画「ミッドナイトイーグル」の原作者としても知られています。会場には、最近まで愛用していたマグカップや現在執筆中の作品のほか、映画で主演している大沢たかおさんなどが撮影で実際に使用したリュックサックなど、登山の装備品も展示されています。「高嶋哲夫展」は、来年1月20日まで、岡山市の吉備路文学館で開かれています。