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7世紀の新羅のつぼ 福岡県大野城市の古墳群
福岡県大野城市の唐山遺跡の古墳群(6世紀末〜7世紀後半)で、7世紀後半に朝鮮半島・新羅で造られた土器のつぼが見つかり、市教育委員会が26日、発表した。祭祀(さいし)のため壊され、古墳の周囲に掘られた溝に捨てられたとみられる。
市教委によると、当時の新羅土器は、ほとんど北部九州や近畿地方でしか発見されていない。製作後に日本へ運ばれ、それほど年数がたたないうちに祭祀で壊されたとみられる。渡来系集団か、朝鮮半島と交流のあった人々が葬られた古墳群だったことを示す資料。
つぼは高さ約19センチ、口径約14センチで、胴体の最大直径約20センチ。新羅土器としては珍しく、ほぼ完全な形に復元された。