アークエンジェルズ

「アーク・エンジェルズ」の活動の記録です。
2007(活動)を振り返って・・・
今年もあと、わずかで終わって行きます。
2007年・・・めまぐるしく過ぎて行ってしまいました。

1年前の今頃は、広島から大阪に戻ったばかりで、事務仕事に追われていました。

そして、2月にブルセラ感染症の事件がありました。
出来る限りの事をしましたが、大阪府によって陽性犬は殺処分されてしまいました。
寒い中の徹夜での監視はとても長い時間でした。

そして、7月末にレスキューの依頼が入り、現場視察に向かい出会った子達は、毛が全く抜け落ちてしまった酷い疥癬症感染犬でした。
多くのボランティアさんの力を借りて、炎天下の中、毎日ケアしました。
今では完治し、美しい毛並みになっています。

大きなレスキューはともに厳しい寒さと暑さの中での活動でした。
ボランティア様、本当にお疲れ様でした。
そして、本当に有難うございました。

今月9日、念願の滋賀シェルターが稼動しました。
これからが、スタートです!!

朝、犬舎に行って一番に食事の用意を始めます。
みんな、朝ごはんを楽しみに待っているのです。
こちらも、必死で用意してどんどんと配って行きます。
食事が終わったら、お天気の良い日は日光浴をします。
お天気が悪いときは、大きい犬舎で掃除の間、フリーで待ってもらいます。
みんな、大喜びで抱きついてくるので、おしっこは顔に飛び散ってきます。

今日のお昼休みに、スタッフとランで立ち話してると、ブーンとハエが腕に止まりました。
わんこのうんちが、腕についていたのです。

動物愛護に関わるまで、私は今の生活を全く想像できませんでした。

毎日、綺麗に化粧してヒールをはいて出掛けていました。
潔癖症かと言われたくらいに、何でも「汚い・・・」と触るのも嫌でした。
ネイルサロンでスカルプチャーをし常に爪は綺麗に飾っていました。
今は爪はチョンチョンに切って、手袋もすぐに破れるので常にウンチがついているのが現状ですね(笑)

友人とエステに行ったり、ジムに通ったり、ショッピングに出掛けたり、それが私の毎日の生活だったのです。

友人が、犬を保護したのがきっかけにで、大きく人生が変わりました。
それは、たった5年前の事です。
我が家にもGR2頭がいましたが、日本がこんなにも動物愛護が遅れているとは、全く知る事もなく、知る機会さえありませんでした。

そして今、無になって犬舎の掃除をしながら、色々と考えます。

今、自分が動物愛護団体を夫婦で引っ張って行っている事。
はっきり言って、とてもしんどいです。

毎日、氷のような水でタオルを洗い、サークルを拭き上げモップで水を切り、この作業が2時間以上かかります。
あかぎれになった手はザラザラで、布を触るとザラザラと引っかかります。
足のつま先はいつも冷たく、広い犬舎の全てにモップ掛けすると腰に響きます。

口から出る言葉は「あぁぁぁ〜〜〜しんど」「あぁぁぁ〜〜〜腰が痛い〜〜〜」「あぁぁぁ〜〜〜疲れたぁ〜〜〜」

でも・・・
達成感と充実した日を過ごしています。
気絶状態で就寝しますが、翌朝は元気に飛び起きます。

そして、横にはいつも可愛いワンコ達が「あそぼ〜〜〜」と寄って来ます。
どんなに疲れても、犬の笑顔に元気をもらいます。

皆、悲惨な現場から来た子達ばかりです。
保護当時の無表情な瞳から、想像できないくらいに、今の目は輝いています。

いたづらもいっぱいします。
叱られています。
わがままもいっぱい言います。
なるべく、聞いてあげるようにしています。
こんなに、「元気になってくれて有難う」といつも思っているからです。

「愛護活動を始めた頃と何か気持ちに変わった事はあるのか?」
とてつもなく、忙しくなったけど最初の気持ちと何も変わっていません。

「小さな命を救う」
この言葉だけです。
誰かが助けなければ、間違いなく命の火は消えてしまうからです。

短い犬生を充実して過ごして欲しいだけです。
私に後、何年この活動が出来るかはわかりません。
身体が動く限りは何が何でも頑張ります!!
私のあとの人生はもうこの子たちにあげたと思っています。

広島DPにレスキューに入って依頼、知名度はかなり高くなり、相談も沢山受けます。
そして、多くの嫌がらせも受けました。

よく、言われますが、「あんなに言われたら、普通やったら止めるでしょう。」と。
確かに「もぅいい加減にしろ!!」とか、「もぅ疲れた!!」とか思った事は正直ありました。

しかし、私たちは何も間違った事はしていません。
そして、これからも気持ちの変わる事無く、どんな事があっても、まっすぐにこの道を進んで行きます。

インターネットで色んな誹謗中傷のデマが流れましたが、名前も出さない責任のない書き込みに、惑わされる方もおかしいです。
本当の事を知りたい!!と思う方は、是非滋賀シェルターに足を運んで頂き、一日の活動と犬達の表情を見て頂ければ、自分で判断が出来るはずです。
文字に惑わされるのではなく、自分の目・耳で見る事が一番なのです。

ついでと言っては大変失礼なのですが、数件の問い合わせがありましたので、こちらで回答させて頂きます。
先日、反対期成同盟の公式サイト?で記事が更新された内容についてです。

「*施設の保護犬を外で散歩させている。」
回答:全く嘘です。一回も施設外に出た事はありません。
ボランティアさんが飼われている同伴犬だと当然、外から来ますので、外を歩いています。

「*施設から3度、犬が逃げた。」
回答:これも全くの嘘です。
逃げ出したら当然警察・保健所に届けを出します。
全頭、施設内できっちりした管理をしております。
嫌がらせで、先日も県の管理センターにAAの犬が逃げたと電話が入りました。
大人のすることとは思えない行動です。
そんな暇があれば他にする事あるでしょ?っていつも思っています。

反対期成同盟さん、情報は正確にとってから公開して下さい。
公式サイトでしょ?
誰かが言ってた、誰かから聞いたとかでは駄目なんですよ。
その見た人・聞いた人がはっきりしてるのでしょうか?


まっ、真実は一つですので、これくらいに・・・

話が横に反れてしまいましたが、活動を振り返って、これからも信念を持って前進して参ります。

今年も多くの、ご支援・ご協力本当に有難うございました。
不幸な子が一頭でも少ない事を願っておりますが、スタッフも増員し頑張って参りますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

皆様、良いお年をお迎え下さいませ。

P.S:滋賀シェルターは年末・年始、変わる事無く平常通り、稼動しております。
ワンちゃん達が笑顔で迎えてくれます。
是非、お越し下さいませ。
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