私の所属するグループでは、情報セキュリティ製品であるEcora社の「Ecora Auditor Pro.」と「Ecora Patch Manager」という2つの製品を扱っております。 Auditorは社内システムの設定管理・変更管理を一元化する製品。Patch Managerは名前のとおりパッチ管理を効率化し、運用コストを低減するシステムです。日本における総代理店として、海外ベンダとのやり取りから製品の日本語化、カスタマーサポート、リリース前の検証作業などを全て行っています。
私のポジションはグループリーダーです。現在、メンバーは自分も含めて4名。そのとりまとめ役になるのですが、いかんせん人が少ないので、私自身検証作業や障害対応などありとあらゆることをやっています。Ecora社は、アメリカに本社がありますが、開発グループはロシアにあります。日本語化の打ち合わせのため、ロシアに2週間出張させていただいたこともありました。
現在は特にAuditorの受注が伸びています。もともとAuditorは、アメリカでSOX法対策として導入された実績がある製品です。様々なプラットフォームに対応し、豊富なレポート機能をもつことから、企業の情報システムの統制や監査に対して非常に有効なのです。日本でも2008年春に予定されている日本版SOX法の施行を前に少しずつ注目されるようになってきています。
監査にはレポートの作成が必須で、少なくとも四半期に一度は、決められたポリシーどおりに、会社のシステムが運用されているかどうかを報告しなければなりません。簡単な例で言うと、サーバの管理者は5名までとするセキュリティポリシーがあった場合に、本当に5名しかいないのかということを証明しないといけないわけです。当然、レポートの項目は一つだけではないため、システムの規模によっては作業量が膨大になります。これらを効率よく行うために、専用ツールの導入が不可欠なのです。
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