ソフトバンク王貞治監督（６７）の二女で野菜ソムリエの王理恵さん（３７）が、包茎専門医で横綱朝青龍を診察した精神科医の本田昌毅氏（３７）との結婚・挙式の延期について２５日、都内で会見を行った。理恵さんは「本当に小さいことなんですよ」と延期を決定づけたエピソードがあることを明かしたが、「傷つけることになるのでここではいえない」と具体的な内容については触れず終い。言えないワケについて本田医師を直撃した。

　会見直後、理恵さんが結婚に違和感を覚えた理由について、沖縄・那覇のクリニックで勤務中の本田医師に聞いた。本田医師は、思い悩むように２分２１秒の沈黙が続いた後、こう切り出した。

　「僕がいえることとしたら…。突然言われたんで僕も理解できてなくて…。いまだに理解できないんですけども…」

　言葉を探るように話し始めた。

　「ハワイもすごく仲良く過ごせたし…でも帰りの飛行機で突然言われたんで何でかなぁっていうのが正直な気持ち。会見も『結婚は延期します』って言う−としか言われてなかったから…。でも、（自分に）いろいろあったのはわかっていたわけで、付き合いが短いということがあったとはいえ、そんなことは分かってたことだし。短い期間で結婚を決めたのもわかってたこと…」

　理恵さんの豹変ぶりに困惑を隠せないと言いたげな様子だった。

　離婚歴が２度ある理恵さんは会見で、こんなことも明かした。

　「自分がいうのも恥ずかしいですが、そこまで相手の事をちゃんと見ていなかった。食べる時どう選ぶか、とか小さいことの積み重ねです。長年一緒にいてわかっていれば、言い合いしながらも何をやっても大丈夫となるのでしょうが、交際期間があまりにも短すぎてその土台がまだなかった」

　理恵さんは王監督の名球会イベントに同行する形で本田医師とハワイ旅行に出かけたが、その滞在中に、結婚の重大さを認識したという。

　肝心の“延期の理由”の中身については「直せること」とだけ語った理恵さん。

　理恵さんによると指摘された本田医師も「自分も思ったことがある。他人からも指摘されたことがある。言ってくれてありがとう」と答えたというが、当の本田医師は、核心部分については最後まで口を閉ざした。

　ハワイの帰途、理恵さんに突然の結婚延期を切り出され、「ショックを通り越して驚くしかなかった」と振り返った本田医師。

　理恵さんは、「前向きな延期」であることを強調したが「本田氏を愛してるか？」との報道陣の問いに、「ここで時間を置くこと自体がね…。もう一度、考え直したい」と明らかにトーンダウン。本田医師の落胆と未練が際だった形だ。


[産経新聞社：2007年12月26日 18時55分]