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KLabが携帯サイトのアクセス方法などのアンケートを実施


ニュースリリース

2007年06月20日

スペース

KLabが携帯サイトのアクセス方法などのアンケートを実施

〜QRコードはもういらない。紙メディアからの誘導は「○○で検索」?〜

 

KLab株式会社
代表取締役社長 真田 哲弥

 

KLab株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:真田哲弥、以下、KLab)は、、携帯共通ポイントネットワーク「ケータイコイン」のユーザーを対象に、携帯サイトへのアクセス方法やブックマークに関するアンケート調査を実施いたしました。

公式サイトの他に、携帯サイトや携帯向けホームページ作成ツールが登場し、個人でも簡単に携帯サイトを作ることができるようになったことから一般サイトも増加しています。ユーザーは膨大な量の携帯サイトから自分が目的とするサイトへ、どのようにしてアクセスしているのかを調査しました。

 
■調査概要
調査方法
:携帯電話を使ったインターネットリサーチ
調査対象
:ケータイコイン会員
サンプル
:16,358ユーザー(au:7,503、DoCoMo:8,022、SoftBank:833)
 
■回答者プロフィール

今回は16,358名と、多くのユーザーに回答をいただきました。回答者の内訳はDoCoMoユーザーが49%、auユーザーが46%、SoftBankユーザーが5%で、女性が56%、男性が44%、年代では20代、30代の方々から多くの回答をいただきました。

 
「キャリア」・「性別」・「年齢層」のグラフ
 
■調査項目
  • 携帯サイトへの初回アクセス方法
  • 携帯サイトへの2回目以降のアクセス方法
  • ブックマークしているサイトの数
  • サイトのフォルダ分け状況
  • メールのフォルダ分け状況
 
■携帯サイトのアクセス方法、ブックマークに関する調査
  1. QRコードはもういらない。紙メディアからの誘導は「○○で検索」?
  2. 2回目以降のアクセスは、意外にメールからも多い
  3. 47%が30個以上をブックマーク
  4. 70%以上がサイトもメールもフォルダ分け
 
 
1.QRコードはもういらない。紙メディアからの誘導は「○○で検索」?
 
初回アクセス方法のグラフ
 

目的とする携帯サイトへ最初にアクセスする方法を複数回答で尋ねたところ、サイトへのアクセス方法としてかつて主流だった「キャリアのサイト」42%を抜き、「携帯電話の検索サイト」55%が一番多いという結果となりました。

2007年2月21日に配信したKLabの調査で、92%が携帯の検索サイトを利用したことがあると答えています。PCだけでなく、モバイルにおいても目的の情報を得るための手段として「検索」を頼りにするユーザーが増えていることがわかります。これから、さらなる携帯の検索エンジンの検索機能の向上や、モバイルSEO(検索エンジン最適化)の必要性が迫られます。

「検索サイト」に次いで47%のユーザーが「広告メール」、21%が「バナー広告」からアクセスしています。PCに比べて広告の利用率が高く、広告に効果があることが解ります。広告の中では「広告メール」が「バナー広告」の倍以上の利用率があり、費用対効果が高いといえます。今回の調査では「リスティング広告」という選択肢を設けませんでしたが、携帯の検索エンジンの利用率が向上してきているため、PC同様モバイルにおいてもリスティング広告が増えていくと考えられます。

アクセス方法の上位は、ネット内でクリックしてアクセスする方法が独占しましたが、雑誌やリーフレットなど紙の広告メディアからの流入と考えられるのが「QRコード」20%と「URLの直接入力」17%の合計37%です。クロスメディアに強いとされるモバイルの特徴がここにも表れています。実際には「携帯電話の検索サイト」55%の中にも雑誌など他メディアを見て検索エンジンを利用した人が含まれているはずですが、その比率は今回の調査では把握出来ません。

簡単にサイト誘導ができるとされている「QRコード」が20%と少ないのに対し、「URLの直接入力」17%が肉薄しています。「QRコード」がQRコードリーダーを開く手間や、うまく読み取れないなど敬遠される一方で、携帯の文字入力が苦にならない人が増加し、URLや検索キーワードの文字入力派が上回っていると言えるでしょう。

「紙メディアからモバイルへの誘導と言えばQRコード」という"常識"は、もはや過去のものかもしれません。最近CMや雑誌などでよく見かける「○○○(キーワード)で検索」という広告手法は、現時点ではPCを想定しています。しかし、今後はモバイルサイトへの誘導もQRコードではなく、この手法が主流になるかもしれません。

 
 
2.2回目以降のアクセスは、意外にメールからも多い
 
2回目以降のアクセス方法のグラフ
 

同じサイトへ再度アクセスする際、複数回答で91%のユーザーがブックマークから、31%が画面メモからでした。ブックマークや画面メモへの登録を考えると、ファーストインプレッションでいかにユーザーに登録してもらえるかがサイトを作成する際のポイントとなると言えるでしょう。

「以前もらったメールから」は27%で、サイトや友人から送られたメールを保存しておいてアクセスする方法も意外に多く、後出のメールのフォルダ分けをうまく利用しているものと考えられます。無料サイトのほとんどが登録制で、登録した会員にメールマガジンを配信しています。「以前もらったメールから」と答えたユーザーはメールマガジンが送られてくるサイトをブックマークしない、またはメールを配信しないとサイトに訪れないということがうかがえます。

 
ドコモユーザーの2回目以降のアクセス方法のグラフ
 

また、2回目以降のアクセス方法をドコモユーザーのみで見てみると、登録した公式サイトに次回から簡単にアクセスできるドコモのサービス「マイメニュー」を利用するユーザーは25%でした。「ブックマーク」が92%を占めた理由としては、公式サイトよりも一般サイトを利用するユーザーが多いことや、同じサイトの同じページを頻繁に見るユーザーが「マイメニュー」ではなく「ブックマーク」を利用していることなどが考えられます。

 
 
3.47%が30個以上をブックマーク
 
「ブックマークしているサイト数」のグラフ
 
「ブックマークしているサイト数」・「ブックマークしているサイト」のグラフ
 

では、どれくらいのサイトをブックマークしているのかを質問したところ「51個以上」という回答が一番多く30%でした。30個以上ブックマークしているユーザーは47%と、携帯サイトを利用するユーザーがますます増加していることがわかります。

また、ブックマークしているサイトを複数回答で尋ねたところ、着メロ・着うた・着ボイスが53%でした。10代、20代に人気の「デコメ」が14%とあまり伸びなかったのは、着メロなどに比べ対応機種がまだ少ないためと思われます。モバイルでも急速に利用者が増えているブログ・SNS・掲示板のサイトは40%で、電車の中や余暇に気軽に閲覧や書き込みができる手軽さが人気です。

ブックマークは、PCでも興味を持ったサイトをブックマークしているとあっという間に増えてしまいます。携帯サイトにおいても訪れたサイトに気に入った企画や、自分の好きなアーティストの特集がそのサイトにあった場合、とりあえずブックマークをしているとすれば、前出のブックマーク数の多さが理解できます。

 
 
4.70%以上がサイトもメールもフォルダ分け
 
「サイトのフォルダ分け」のグラフ
 
「メールのフォルダ分け」のグラフ
 

ブックマークしたサイトは69%がフォルダ分けをしており、そのうち「5つ以上に分けている」と答えたユーザーは40%でした。メールのフォルダ分けに関しては77%がフォルダ分けをしていると答えています。サイトのフォルダ分けよりも細かく、多くのユーザーがきちんとフォルダ分けをしていることがわかりました。

グラフにはありませんが、男性よりも女性のほうが細かく分けているのでは・・・と調べたところ、大きな差は見られませんでした。血液型によりフォルダ分けにも違いが出るのかと調べてみましたが、こちらもほぼ同率となり大きな差はありませんでした。

 
 
 
ケータイコインとは
「ケータイコイン」のQRコード
「ケータイコイン」のQRコード

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