高知放送局

2007年12月26日 12時28分更新

医療センター贈賄側に求刑

高知市の高知医療センターの整備をめぐり、前院長にプラズマテレビなどを贈ったとして贈賄の罪に問われている不動産会社の元社員1人に対する初公判が開かれ、検察側は「わいろを贈ることをみずから考え犯行を主導した罪は重い」と指摘して懲役1年2か月を求刑しました。

この事件は、高知医療センターの整備をめぐりセンターの建設と運営を委託された「高知医療ピーエフアイ」で工事監督員を務めていた不動産会社の元社員2人が前院長の瀬戸山元一被告(63歳)にプラズマテレビなど300万円相当のワイロを贈ったとして、3人が贈収賄の罪に問われています。

25日、贈賄側の2人のうち矢倉詔喬被告(64歳)の初公判が、高知地方裁判所で開かれ、矢倉被告は「一切まちがいございません」と起訴事実を認めました。

このあと行われた冒頭陳述で、検察側は「被告は施設の設計変更において工事費の増額が見込まれたため病室を減らすなどの便宜を図ってもらった謝礼にわいろを贈ることをみずから考え犯行を主導した罪は重い」と指摘しました。

その上で、「公の病院における全国初のPFI事業として注目された中での事件で刑事責任は重大だ」と指摘して懲役1年2か月を求刑しました。

判決は来年1月24日に言い渡されます。