◇あり方検討委、2度目会合
近江八幡市立総合医療センターの運営方式を見直す市長の諮問機関「あり方検討委員会」(長隆(おさたかし)委員長)の第2回会合が25日、同センターで開かれた。医療以外のセンター業務を委託された特別目的会社(SPC)「PFI近江八幡」の井谷守社長が出席し、委員から経営改善策に関して意見を求められた。
この日、委員が「センターの医業収益(今年度)は87億円なのに必要費用は108億円で、差額は21億円。4、5年後には50~70億円になり、(市と連結決算になるため)財政健全化法の財政再生団体に転落する恐れがある」と指摘。建物の金利は「もっと安い金利に変えられるのでは」などの意見が出た。
これに対し、井谷社長は「経営主体は病院で、SPCは無関係。SPCの業務は事業契約に基づき実施しており、一部が今となって高いと言われても、おかしい。事業水準、業務範囲などは変更もできる」と反論した。
また、井谷社長はSPCが委託した派遣会社の女性職員の着服事件について陳謝した。【斎藤和夫】
毎日新聞 2007年12月26日