【10月23日 AFP】「セカンドライフ(Second Life)」のようなインターネット上の3次元仮想世界を、脳内でイメージしただけで散歩できる技術を、慶應義塾大学(Keio University)の研究チームが開発した。
これまでの研究で、脳波を読み取りコンピュータのカーソルを操作できることは分かっていたが、その原理をインターネットの仮想世界に応用したのは今回が初めて。
人気の3次元仮想世界サービス「セカンドライフ」では、ヒトや動物がアバター(avatar)と呼ばれるアニメーションを自分の分身として社交活動や買い物などができる。
この新技術により、リハビリも困難な重度の運動障害を持つ人でも、「セカンドライフ」で活動することが可能になると考えられている。その結果、脳の活動が活発化し、機能の回復にも役立つともみられる。
同研究チームによると、電極を差しこんだヘッドギアが脳の運動皮質の脳波を分析し、「歩いている」とイメージすることで「セカンドライフ」のアバターを前進させる。さらに、右あるいは左の動きをイメージすることで、アバターを右や左に転回させることができる。
研究チームが次の課題は、重度の運動障害を持つ患者が仮想世界に実際にどう反応するのかを探ることだという。(c)AFP
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