NHKの次期会長人事をめぐり古森重隆経営委員長(富士フイルムホールディングス社長)の議事運営を批判した菅原明子委員が21日、日銀副総裁を務めたジャーナリストの藤原作弥氏(70)を会長候補に推薦する意向を明らかにした。藤原氏は正式な依頼を受けておらず、困惑しているという。
古森委員長は、アサヒビール相談役福地茂雄氏(73)を軸に会長人事の最終調整を進めており、25日の経営委で決定したい意向だ。
ただ、選出には委員12人のうち9人以上の賛成が必要で、福地氏以外を推す声が高まれば、新会長の選出は混迷することになる。