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鬼になる…岡田監督 カズの悲劇再び!?

 ブルーの眼鏡をかけ、日本代表メンバーを発表する岡田監督=東京・文京区のJFAハウス

 日本サッカー協会は21日、来年1月15日から鹿児島県指宿市でスタートする日本代表候補合宿の参加選手を発表し、18、19日の千葉合宿メンバーから、左太もも裏肉離れのDF田中マルクス闘莉王(浦和)を除く32人がそのまま選ばれた。岡田武史監督(51)は闘莉王を含めFW田中達也(浦和)、来季浦和に復帰するDF三都主アレサンドロ(ザルツブルク)、MF明神智和(G大阪)の追加招集の可能性を示唆。大量に選手を集める一方で、指宿合宿後には非情の決断で、半数近い約20人に絞り込む。

 悩める岡田監督が心を鬼にして“大量カット”に踏み切ることを決断した。ひとまず32人を発表した指宿キャンプ。プラスアルファとして三都主、田中達らを追加する可能性を示唆。最終的には35人前後になる見込みだが、23日の合宿終了後に待ち受けているのは恐怖の絞り込みだった。

 「指宿で20人ぐらいに1回絞ろうかなと…」。1月26日のチリ戦、同30日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦に向け、23日にも行われる代表発表で約15人が一気に消える計算。このメンバーで初戦のタイ戦に挑むが、W杯予選の登録は18人のため試合当日に、さらに数人が外れる。

 追加招集候補の田中達は左太もも裏肉離れ、明神は左足首ねんざを抱えており、合宿参加の可否は8日ごろにメディカル担当と相談の上、最終決定する。三都主については浦和復帰への諸手続きなどがクリアされ次第、06年11月のアジア杯予選以来の招集に踏み切る。

 岡田監督による絞り込みと言えば、思い出されるのが98年W杯フランス大会の直前合宿における、あの「外れるのはカズ、三浦カズ…」のフレーズだ。当時の反響は大きく、この日、東京都杉並区内で行われた講演では脅迫状や脅迫電話などに悩まされた話を披露。今回の絞り込みでは“岡田流”の配慮が見られるかもしれない。

 左ひざ痛で欠場中のMF中村俊輔(セルティック)についても、タイ戦をメドに追加候補に入れている。「短いし、コンディションやメンタルが許す限り(2部練習を)やりたい」。生き残りをかけた戦いは、南国から始まる。

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