●更新日 12/24●


恫喝社長の続報記事


2007年12月23日のニュースウォッチで紹介した、東大卒の社長のブログ炎上騒動が、ますます話題になっている。今回は、その続報をお届けしよう。

「Eos日記〜クーペ・カブリオレ大好き! フォルクスワーゲンEosとともに物欲と闘う毎日を綴る。」というブログで、「pooh」と名乗る人物が、自分が過去に行なった恫喝行為を得意気に書いていた。詳細は前回の記事をご覧頂きたいが、日記内には、個人を特定するに十分な情報が多数存在したため、容易に正体が発覚してしまった。その人物とは、SGソリューションズ代表取締役社長をはじめ、多くの企業の取締役や顧問を務めるという、脇保修司氏。


一連の恫喝行為は事実かどうか定かではないが、同氏は自身のブログに気に入らないコメントを書く相手に対しても、同様の口調で接している。2007年11月23日の日記を見てみよう。


「ucomから何度も糞コメント入れようとしてる奴へ。既にアクセスログから、そちらのIPアドレス詳細情報も検索で簡単に判明して全部わかったので、てめえの正体も、もうわかっている。」と述べ、相手を威嚇。「ちなみにucomの最終管理者にも通報したので、そのうちアクセスもできなくなるぜ。まあ、自業自得だな。ついでに言っとくと、てめえの正体はわかっているので、てめえの監視を未だにしっかり続けてくれている警察の担当者にも伝えておいたからな。既に警察に事情聴取やら何やらお世話になってるわけだし、ええ加減にしとかんと本当にブタ箱行きになるぞ。」と、各所への通報で相手をビビらせようとしているようだ。

上記の日記の中では、「まぁ、てめえ程度のアタマなら、このあたりぬかっていても不思議は無いというか、そもそもインターネットの仕組みを全く理解していないようだな」などとも述べている。自身の恫喝行為の自慢がきっかけで大騒ぎになるなどとは、当時は夢にも思っていなかったのだろう。自分が所有する車を自宅マンションの駐車場に置いているという記述から、車体に映ったマンションの外観等を手がかりに自宅住所まで容易につきとめられてしまうなど、インターネットをかなり甘く見ていたのは脇保氏自身かもしれない。




脇保氏の人脈の中で話題になったのが、ジャズ・ヴォーカリストとして有名な鈴木重子氏と東大法学部で同期だったということだ。1987年には、脇保氏が鈴木氏のバックで演奏したという。そのことは脇保氏自身も記述していたのだが、記録が残されていたページは、今回の騒動が話題になると、なぜか突然削除された模様だ。東京大学には「POMP」という音楽サークルがあり、両氏はそこに所属していた。そのOB会の掲示板と思われる「S-POMP」には、脇保氏も出没していることが発覚。すると、「黒手袋」など、今回の騒動を示唆するHNによる書き込みが早速現れた。


また、脇保氏にネット上での自作自演疑惑も浮上し、新たな話題になっている。脇保氏は、「リアル・オプション―経営戦略の新しいアプローチ」という書籍の訳者の一人である。Amazonで同書のカスタマーレビューを見てみると、2004年11月16日に、「winnie_the_pooh」と名乗る人物による書評が2件確認できる。最初の書き込みでは、「初心者・入門者向けにはうってつけの内容」、「各種セミナーなどでよく教材に使用されている」、「基礎的な事柄が事例で示されているのでわかりやすい」などと褒め言葉が続き、「翻訳が変だという評もあるようだがそんな気はしないで簡単に読めた。翻訳の気になる方は原書で読めばいいのでは?」と締めくくっている。




同日になされた二番目の書き込みは、ほぼ同じ内容なのだが、末尾の記述が多少変化している。「訳が気になるほどの英語通の方は原著で読めばいいのでは??」とあり、あたかも「訳者に文句をつけるなよ」と皮肉交じりで語っているかのようだ。脇保氏のブログでのHN「pooh」に酷似したHNであるというだけではない。「winnie_the_pooh」という人物のAmazonでの書評は、脇保氏の著作に関する上記2件のみというのも、何とも怪しい。

他にも各種情報が明らかになりつつある中で、脇保氏は依然として自身の行為の責任について沈黙を守っている。無責任な行動の結果として、もし自身が「プー」になったとしても知ったことではないが、社員や関係者としては迷惑この上ないといったところだろう。




探偵ファイル



◇上記のタグを自分のサイトに張ってリンクしよう!


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事