☆やえニュース☆

 事実を事実として受け止める勇気年金公約違法ファイルのダウンが違法化福田メルマガレビュー

平成19年12月17日

 事実を事実として受け止める勇気

 今日は再び、薬害肝炎の裁判や和解の件について話したいと思います。
 
 先日お話ししましたように、大阪高裁においても和解案が示され、内容的にも予想されたように東京地裁の判決を踏襲したモノとなりました
 つまり「国や製薬会社の責任が認められた1985年8月〜88年6月に血液製剤「フィブリノゲン」を投与された患者らを補償の対象とする」という内容です。
 しかしこれに対して原告団は、これを拒否。
 和解案に示されている期間外のいわゆる被害者にも同様の救済措置を行う内容の“政治決断”を下すよう、国に対して要請を行っています。
 
 先日の更新でお話ししましたように、やえはこの原告団の主張はどうなのかなと思います。
 原告団の主張を簡単に言うと、「裁判では自分たちの主張が認められなかったから、行政の力によって判決を無視して自分たちの主張を全面的に認めさせろ」というコトになるワケで、これは政治に対する圧力に他なりません。
 三権分立の三権は、共にどっちが上というモノではなく対等であるのですから、裁判の場で判決が出た以上は、行政であろうとそれを尊重するのがスジです。
 むしろ国家の基幹である行政府が、それを態度によって示すコトは、必要であり大切なコトだと言えるでしょう。
 
 そして政府は、そのように判断を示しただけの話なのです。
 
 このようなお話をしたところ、先日の更新で次のようなコメントを頂きました。
 この問題に対して、案外このように思っている人がとても多いんじゃないかと思いまして、ちょっと取り上げさせていただきます。
 
 えっと、そもそもは国がミスって肝炎になっちまったですから、ごねずに保障しやがれーってのはけっこう正論だと思うのです。
 でも国は「保障なんて、やーなのー」って裁判に持ち込みやがったです。
 んで裁判の結果がこの現状って話だと思うのです。
 だから、やえちゃんの主張は正しいとおもうけど、やっぱりごねて裁判所にかけ込んだ内閣さんたちは好きになれないのです。
 仕組みよりも苦しんでる人優先がいいなあ。例え被害者の中に偽りの者がいたとしても、議員のお給料やら軍事費やらをちょこっとカットすればなんとかなるような気がするのです裁判は時間がかかるのでしんどいのですよー
 
 多くの国民、またそれを意図的に扇動しているのではないかと思わざるを得ないマスコミも含めて、民主党もですね、まず最初の「事実認定の関する部分」がまず争点になるっていうところに注意して欲しいのです。
 裁判という場においては、事実認定・責任認定も、争点の大きなポイントのひとつです。
 むしろ、それこそが最も重要な柱と言えるでしょう。
 つまり、この問題に関して言えば、本当に政府が責任を負うべき事実がどの部分にまであるのかというコトも、この裁判においては判決が下されているのです。
 すなわち「1985年8月〜88年6月に血液製剤「フィブリノゲン」を投与された患者ら」ですね。
 ここについては国に対して全面的に悪いと裁判所も認めているワケです。
 
 一方、これを逆にいえば、この期間に当てはまらない人は、国の責任ではないと明確に裁判所は判決を下したと言えるでしょう。
 確かにこの期間以外に投薬を受けた患者がいるのかもしれませんが、それは国の責任ではないと裁判所は認めているワケです。
 ですから、
 
 そもそもは国がミスって肝炎になっちまったですから
 
 と言ってしまうのは、この問題を語る前の事実認定において間違いであるワケです。
 この問題は、はじめから国が全面的に悪いという前提で語ってはいけないのです。
 ここを含めての裁判だったのですし、そして一つの判断が下されたのですから。
 言い換えれば「985年8月〜88年6月の間は国がミスって肝炎になった」けど、「そうでない人は国がミスったとは言えない」と、裁判所は判決を下したのです。
 
 多くの人は、裁判もへったくれもなく、まず国が悪いコトをしたんだろうと、根拠もなく頭ごなしに決めつけてこの問題を捉えてしまっているのですが、この前提こそがまず間違いなのです。
 本当に国が悪い部分はあるのか、あるのならどこまでなのか、ここも含めた裁判が行われ、そして判決が下されたワケで、二審である大阪高裁もそれを踏襲しているワケです。
 
 当然、本当に国が原告の主張通りに全て悪いとするのであれば、裁判だってそのような判決を下すコトでしょう。
 しかし実際にはそうしなかったワケで、すなわちこの事実からは、全てを一緒にして「国がミスった」とは言えないというコトを指し示しているのです。
 前回も言いましたように、人間は神の目を持っていませんから、本当の事実本当の真実を見るコトは出来ませんが、人間なりの知恵を働かせてつくっているシステムが裁判というシステムであり、そこで「100%国が悪いとは言えない」と判決を出した以上は、少なくとも日本国内においてはそれが正しい事実であると言わなければならないのです。
 国は「ごねた」のではなく、正しい事実を明らかにしようとしただけす。
 結果的に、原告団が主張しているような内容ではなく、国がすべての期間において負うべき責任は無いという事実が認定されたのです。
 少なくとも、(まだ最高裁があるので確定ではありませんが)この事実こそが日本国においては正義なのです。
 そして政府は、それが出た以上はその事実の前に従うと言っているに過ぎないのです。
 
 勘違いしてはいけないのが、保障をするのがイヤなのではなく、自分の責任でないところまで責任を負わせられるというのは、これは根源的な人間としての尊厳して認められるべきコトではない、というコトです。
 むやみやたらに金さえ出せば解決させる方法は、逆に人を馬鹿にしているとも言えるのではないでしょうか。
 
 こういう、事実関係を検証無しに頭から肯定する考え方というのは危険です。
 例えば、いわゆる従軍慰安婦の問題でしたり、いわゆる南京大虐殺の問題でしたり、最近ホットな話題の沖縄集団事件の問題でしたり、この手の問題はこの考え方から起きている問題です。
 
 慰安婦問題も南京大虐殺問題も、数年前までは議論の余地無く日本に責任があると言われていた時代でした。
 最近になってやっと雰囲気が変わってきましたが、一体昔と今とでは何が違うのかと言えば、ちゃんと事実を事実として見ようとする人間が増えたかどうかの違いです。
 つまり、「本当に南京大虐殺と呼ばれる事件は存在したのか」「従軍慰安婦の責任は本当に日本国家にあるのか」という疑問を、昔は日本人も含めて全く持たずに事実を確認せずに事実化して前提としてしまっていたために、この手の話は問題化してしまったワケです。
 しかしいまはそれを疑問に感じて、事実は事実としてちゃんと検証して確認しようとしている人が増えていますので、本当に日本に責任があるのかどうか議論になっていますよね。
 本来こんなの議論すべきようなモノではないのですが、一昔前の日本では事実を検証せず頭から「日本が悪い」と決めつけてしまったので、いま立場が悪いような状況に陥ってしまっているのです。
 
 「国がミスって、ごねて、裁判に持ち込んだ」と言ってしまうのは、それは「従軍慰安婦に謝罪するニダ。ごねるなニダ。賠償するニダ」と言っているのと、構図的には同じです。
 一番の問題は事実の認定であり、どちらの問題も、本当に日本政府が責任を負うべき行為をしたのかどうかです。
 「仕組みよりも苦しんでる人優先がいいなあ。例え被害者の中に偽りの者がいたとしても」というのを認めてしまうと、「被害者と言っている人がいるニダ。証拠はないけど記憶だけの証言ならしているニダ。実際に苦しんでいるんだから賠償しろニダ」と言っている人と、何ら変わりが無くなってしまいます。
 これは残念ながら認められません。
 繰り返しますが、人間には神の目は持てませんから、本当に苦しいんでいるかどうかなんてコトは判断できません。
 ですから、外見的な部分において状況や証拠などを付き合わせて事実を組み合わせ、裁判所が判決を下すワケです。
 もしその中で、本当に心から苦しんでいる人がいてたとしても、事実としてそれが被告(今回は国)の責任でないと裁判で認められたら、それは被告の責任ではないとしか言いようがありません。
 人間の心の奥まで見えない以上は、人間の心情だけを判断基準にはできないのですから。
 
 「南京大虐殺はあったに決まっている」から始まっての賠償要求論と、「国が悪いに決まってる」から始まっての補償要求論は、構造的に全く同じなのです。
 どちらも、まず事実がどうなのか、これをキチンと冷静に論ずるコトが一番大切です。
 その上で事実が判明したのであれば、事実通りに事を進めればいいだけの話です。
 南京大虐殺の問題だって今のところ確たる証拠はないですし、ですから日本政府がその事件とやらを認める必要も当然保障する必要もありません。
 そしてそれと同じように薬害肝炎の問題も裁判所が判断を下したのですから、その事実に従うまでです。
 もちろんそれが不服なら、まだ最高裁という手が残っていますので、原告団はそうすればよろしいです。
 それが日本国内においての、正しい手段なのです。
 しかしそれがイヤだからといって、政治的な圧力を使うというのは、ちょっと卑怯なのではないでしょうか。
 
 原告団は色々と大変なのは理解できますが、しかしそれはそれとして、事実は事実として、キチンと見る目と、受け止める勇気を持たなければならないでしょう。

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平成19年12月18日

 年金公約

 当サイトはいつも時事ネタを数日遅れで取り扱うせいか、遅れてる感があるんじゃないかと自分でも思わなくもないので、今日は必死に時事ネタを追いかけようと思います。
 取り扱うネタは、福田総理の支持率低下と、その理由と思われる年金問題ネタです。

 内閣支持43%に急落、「年金」「防衛省」不満映す・日経世論調査
 
 日本経済新聞社が14―16日に実施した世論調査で、福田内閣の支持率が43%と11月の前回調査より12ポイント低下した。不支持率は13ポイント上昇の46%で、9月の内閣発足以来初めて支持を上回った。海上自衛隊によるインド洋での給油活動に関しては「再開すべきでない」が44%を占め、39%の「再開すべきだ」と逆転した。
 内閣支持率の急落は、該当者不明の約5000万件の年金記録について、来年3月までに照合・通知を終える「公約」の実現が困難になったことや、防衛省を巡る一連の不祥事が影響したとみられる。2ケタの落ち込みは安倍前政権で年金記録漏れ問題が参院選の争点に浮上した5月の調査以来。

 なんだかずいぶん急落していますが、その理由のひとつとして年金問題があるようです。
 おそらく「年度内中に結論が出せない」という問題がクローズアップされたからなのでしょう。
 
 どうやらこの安倍前総理が掲げた「年度内」の公約を、国民の多くが「年度末に完全解決する」と勘違いしていたのが原因のようです。
 と言うと、疑問に感じる人もいるかもしれませんが、往々にしてやえは、自民党が年金問題に関して年度内に「完全解決する」なんて主張していたところを聞いたコトがありません。
 あの公約が掲げられたのは参議院選挙の時で、あの時はマスコミも安倍叩きに必死でとても気持ち悪い空気が日本を覆っていたために、なかなか冷静な判断を国民が出来ていなかった時期ではありますが、しかし実際に自民党があの時掲げていた公約というモノは、年度内の「突合(名寄せ)を完了させる」という内容でした。
 決して、あと3ヶ月で迎える年度末になると今言われている様々な年金問題の全てが解決する、なんて内容、少なくとも自民党関係者からは聞いたコトがありません。
 客観的記録としてこちらのブログさんを紹介します。

 自由民主党マニフェスト考察前編(2007年7月16日 (月))
 
 4.基礎年金番号に統合されていない約5,000万口については、1年以内にすべての名寄せを完了する

 むしろ煽るマスコミや民主党に対して、そうではないと訂正を促すコトを言っている自民党の議員さんの方が多かった気がします。
 
 繰り返しますが、公約として掲げていた作業は「突合(名寄せ)」です。
 先日社保庁が出した調査結果によりますと、いわゆる「宙に浮いた5000万件」のうち「945万件が、手書き台帳との照合だけでは特定が困難」という結果が出たそうです
 ですから、残り4055万件は特定可能な記録というコトですね。
 そして特定が難しい記録の中には、結婚などで名前が変わっている人が変更の届け出をしていなかったり、外国人の記録だったり、虚偽申請していた人の記録とかのようで、またもちろん社保庁職員の怠惰な仕事によってミスって記録されたモノもあると、今回これで分かったワケです。
 これは、「宙に浮いた5000万件」のほとんどが「どのような状態にあるのか」というコトが解明できたと言えるでしょう。
 『名寄せした結果、945万件はどうしても社保庁の調査だけでは判別できない記録があると分かりましたが、後の4055万件は誰のモノなのか分かる状態であると判明しました』という結果が出たワケで、年度末まで残り3ヶ月残っている段階で、公約として掲げていた作業が終わったというコトなのではないでしょうか。
 
 いまマスコミや民主党は一生懸命総理などを攻撃するために「自民党の公約は年度末までに完全解決だった」と事実をねつ造しようとしていますが、なにやらこうやって事実でないモノが事実として事実化してしまう悪例を目の前で見せつけられているかのようです。
 
 そもそも、統合できない記録について、国民はその責任を、政治家や役人だけに丸投げ出来るのでしょうか。
 さきほどの記事を引用しますが、
 
 加入者が就職採用条件をクリアするために年齢を虚偽申請したケース
 年金加入時に生年月日、氏名を虚偽申請した記録
 
 なんていう、トンデモナイ記録まであるワケです。
 また、外国に移住してしまった人や、一時日本にいたけど外国人でいまは日本にはいない人の記録など、誰の責任でもないどうしようもない記録があったり、また結婚して名字が変わった人も、これも本来はその人が申請すべきモノであって、個人の責任に帰す記録です。
 さらに、このような例もあるようです

 それは架空の従業員をでっち上げたのだと言うのですね、税金逃れのために

 トンデモナイお話ですね。
 
 最近なんでもかんでも国家に頼って、自分は寝っ転がってさえいればなんでもやってくれると勘違いしている人が増えていますが、国家は国民の安楽装置ではありません。
 特に日本は国家主権の民主主義国家なのですから、国民ひとりひとりが自覚を持って能動的に国家時宜用に参加する意識を持つ義務を有していると言えます。
 年金記録、文句を言うだけでなく、不安であるなら自分の足で確認しに行きましょう。
 

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平成19年12月19日

 違法ファイルのダウンが違法化

 違法ファイルのダウンロードが違法化のニュースについて、反対意見を書き殴っとる奴が多いが、どれもこれも酷い。
 
 盗っ人猛々しい
 
 という言葉しか浮かばない。
 違法アップロードを「ジャスラックが陰謀を企ててるから」だとか「ネットのせいでCDが売れなくなったというのは根拠レス」だとか「アップすることによって宣伝になる」だとか「DVDとかが高すぎるから」とか言い訳しているヤツがなかなかに多いが、どれもこれも的外れ。
 
 ・著作権を守る団体があるのは当然だし、仮に行き過ぎた保護があったとしても、それによって違法アップが許される理由にはならない。飛躍しすぎ、いちゃもんのレベル。
 ・確かにネットにアップすることによってCDの売り上げが減少したかどうかというのは実証されたわけではないので因果関係は分からないが、しかしどっちにしても、売り上げが減っていなくても、著作権を侵害しアップして良いという理由には全くならない。飛躍しすぎ、いちゃもんのレベル。
 ・アップすることによって宣伝になる場合も確かにあるかもしれないが、それは著作権者が判断することで、第三者がアップしていい理由にはならない。飛躍しすぎ、いちゃもんのレベル。
 ・DVDが高いと思うなら、買うな。別に生きていく上では支障はないし、義務化されているわけでもない。「フォアグラを盗んだのは高いからです」と言っているようなもの。飛躍しすぎ、いちゃもんのレベル。
 
 著作物をどう取り扱うかは、著作権者が決めるのが当然の話。
 ジャスラックとか値段とか自分にとって面白くない問題があったとしても、それぞれの事情はそれぞれ個別に批判なりして是正していくのが筋であり、それをもって違法アップの言い訳には全くならないし、違法のものをダウンする法律に反対する理由にもならない。
 
 結局自分が金払いたくねぇだけだろ。
 それはつまり「万引きの何が悪い」と言っているのとそう変わらない。
 

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平成19年12月21日

 福田メルマガレビュー

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       福田内閣メールマガジン(第11号 2007/12/20)      
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 ★☆ 「ねんきん特別便」とは? ★☆
 12月17日から発送が開始された「ねんきん特別便」の詳細について、政府インターネットテレビでご覧いただけます。
 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1536.html
 
 [一つひとつ着実に。福田康夫です。]
 一つひとつ着実に。福田康夫です。
 5000万件の年金記録の中から、皆さんの基礎年金番号と結びつく可能性がある記録を探し出す「名寄せ」作業を、今、進めています。
 最終的に、一つひとつの記録が、実際に年金保険料を支払った方のものなのかどうか確定するためには、「名寄せ」作業をし、皆さん一人ひとりの年金の確認作業が欠かせません。
 
 こんにちは、やえです。
 さて今日の福田さんのメルマガは、ほとんどが年金のお話になっております。
 まぁテレビとかで説明しても、編集切り貼りして意味が違うように改竄して放送されてしまいますから、ここで改めて説明し直すというのは手かもしれませんね。
 証拠を残すという意味においても。
 
 今、名寄せ作業を行っている年金記録と結びつく可能性のある方に、今週から、「ねんきん特別便」の発送を始めました。この「ねんきん特別便」を受け取った方は、是非、目を通してください。
 「特別便」には、政府が現在把握している皆さんの加入記録が載っています。特別便の記載を見て、ある会社で働いていた時期の年金記録がないとか、結婚前の記録がなくなっているなど、皆さんの記憶との間に違いがあれば、すぐお知らせください。
 
 これ、国民にとっては左うちわな便利サービスですが、やえとしましたら、これだけでどれぐらいの費用がかかってしまうんでしょうかと思わずにはいられません。
 まぁ国民が、いくらお金がかかってもその方がいいという選択を示したのですから、それはそれでいいのかもしれませんけどね。
 とりあえず、まずこの「特別便」を見て、不備があると思うなら、次は自分の足で社会保険事務所などに行くというのが大切です。
 そうしなければ、問題は解決しませんよ。
 
 中には、来年3月末までにすべての問題が解決されると理解していた方もいらっしゃるのではないかと思います。3月までに名寄せ作業を完了するということなのでしたが、説明が足りず、誤解を与えたことについては、重々お詫び申し上げます。
 名寄せ作業と特別便の送付は、解決に向けた第一歩に過ぎず、最終的な解決のためには、その前に、特別便の内容を確認していただくという、皆さんのご協力が欠かせません。何卒ご理解いただくようお願いします。
 
 これ、この前更新で取り上げましたね。
 こういう言い方もなんですが、やえにしてみれば「来年3月末までにすべての問題が解決される」と思っている人が存在するコトの方が驚きです。
 確かにあの時は選挙前で、マスコミが創り出した気持ち悪い空気のせいで国民もなかなか冷静になれなかったというのはあるとは思うのですが、ちょっと真面目にこの問題について情報を調べれば、自民党がそのようなコトを言っていないというのは一目瞭然だったハズです。
 つまりこれは、所詮多くの大衆というのは、選挙においてもその程度の低い意識でしか投票していないというコトになっちゃうのでしょうか。 
 残念なコトです。
 
 さらに、来年4月から10月までの間に、すべての受給者や加入者の皆さんにも特別便をお送りして、確認をお願いすることとしております。
 自分の年金の取り扱いについて、不安を感じていらっしゃる方も多いかもしれませんが、年金記録に疑問をもつすべての方に対して、できるかぎりの方法を用いながら、一つひとつ解明するよう努力を続けます。
 問題の解決に向けて、やるべきことを着実に実行し、実績を積み上げることによってしか、信頼を回復する道はないと考えています。と同時に、この際、問題の多かった年金制度を、これ以上ないというくらい確実な制度にしたいと思います。
 
 年金制度に問題が多いというのは、どういう意味でおっしゃられているのか分かりませんが、単に「分かりやすい=素晴らしい制度」ではないコトは、国民は理解した方がいいでしょう。
 例えば年金一元化の議論です。
 厚生年金と国民年金を一元化させるなんて乱暴な議論が民主党を初めてしてなかなか根強く言われているところですが、そもそも会社サラリーマンと自営業者とは、お給料などのお金の取扱いについて全く違う制度になっているのですから、一緒にするのは混乱する元としか言いようがありません。
 また、厚生年金における会社の掛け金半分負担というのは、企業というのが社会に対して果たす責任や、人を育てるなどといった、社会的責任論からきている部分も多いワケで、年金一元化してしまうのは、それらも同時に放棄するコトに他なりません。
 単に分かりやすいという理由だけで安易な方法に逃げてしまうやり方には、やえは賛成できません。
 
 年金制度のあり方はもとより、医療・介護制度、そして少子化問題など、国民の皆さん一人ひとりの生活にかかわる重要な問題について、皆さんが安心できるように、きめ細かな制度を整えていかなければなりません。
 そこで、来年早々に、社会保障のあり方を検討する国民会議を開催することとしました。皆さんの生活に直結する大事な会議ですから、政党、労働者、消費者、女性、経済界など各界各層の代表の方々にお集まりいただきます。
 そして、高齢化や少子化などの問題に直面する将来のわが国がどのような社会を目指すのか、広い視野から真剣に議論していただきたいと考えています。
 
 ちょっと前、やえはある方からお話を聞きました。
 その方は地方の中小企業の建設系の会社を経営されている方なのですが、その会社では若い従業員さんが他の会社と比べて多いのです。
 地方の建設系会社ですから、ほとんどが現場での、最近の若者がイヤがるいわゆる3Kの仕事なのですが、それでも入社希望者が少なくないらしいのです。
 その理由を聞くと、「ウチは福利厚生がしっかりしている。社会保険はもちろん、賞与も必ず出すし、保険も会社の責任でかけている。資格だって会社の経費で取らせるし、他にも例えば社員旅行なんかもほとんど会社が負担する。東京の大企業に比べればまだまだかもしれないが、地場の他の会社に比べれば充実していると自負してる。こういう制度をしっかりしていれば若い人だって入りたいと思うし、そういう人間は会社にとっても将来のためになる」とおっしゃっていました。
 目から鱗のお話でしたが、国家においてもそういう側面はあると思います。
 もちろん何度も言ってますが、国家は国民の安楽装置ではありませんし、さっきの例でも社員は会社のために働く義務があるワケで、お互いが力を十二分に発揮できる制度とというモノを目指して議論していって欲しいと思います。
 
 
 
 ● 月探査機「かぐや」の打ち上げ(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部 SELENEプロジェクトマネージャ 滝澤悦貞)
 
 皆さん、「かぐや」が撮像したハイビジョン映像、「荒涼としたモノトーンの月面上に浮かぶ青く美しい地球」をご覧になりましたでしょうか。
 「かぐや」は、9月14日に種子島宇宙センターからH-IIAロケットで打ち上げられた、30年以上前に行われたアポロ計画以来の本格的な月探査機です。月を回りながら、未だ謎となっている月の生い立ちの解明や月の利用の研究に役立つデータを約1年かけて取得する予定です。この「かぐや」がもたらす科学的知見には、世界中の研究者から大きな期待が寄せられています。
 
 ちょっと前からとても高い関心を持たれているこのニュースですが、やえ的には「かぐや」という名前が美しいなぁというのがまず頭に浮かびました。
 あと、画像がものすごく綺麗ですね。
 科学的神秘です。
 
 打ち上げられてから20日後の10月4日には、月を回る軌道へ無事投入されました。これは、あらかじめ決められた地点、タイミングで実行されることが必要な、やり直しのきかない技術的に難しい作業でした。月軌道投入が成功した瞬間には、宇宙航空研究開発機構の相模原キャンパス内にある 「かぐや」運用室でこの作業に参加したメンバーは大きな歓声を上げ、拍手でこの重要なイベントの成功を喜び合いました。
 
 日本の技術力の面目躍如と言えるでしょうか。
 ところで、この技術とはちょっと違うのでしょうけど、日本がそもそもロケットを打ち上げられるコト自体が、これはかなりすごいコトなのです。
 どこがすごいのかと言うと、ロケットとは核兵器の技術をベースにして開発されたモノであるというところです。
 よって、アメリカが先進国なのは言うまでもないですが、現在経済水準があまり高くないロシアが、この分野において未だにトップレベルの地位にあるのも、ソ連時代の核兵器技術が受け継がれているからなんですね。
 アメリカとソ連の冷戦時代に、宇宙開発の分野においても競争がなされたのは、核兵器開発という側面(平和的利用という名目と共に)があったワケです。
 そんな中で、核兵器を持たない日本が、ロケット分野において成功を収めているというのは、これはもの凄いコトなんですね。
 基本的な科学技術のレベルがとても高いコトを示しているとも言えるでしょう。
 とても誇らしいコトです。
 
 「かぐや」が月を周回することになったことから、「月に願いを」キャンペーンで皆様からいただいた40万を超える応援メッセージを38万km離れた月へ届けることも出来ました。
 今後も、「かぐや」のミッションの成功を目指して全力を尽くすとともに、「かぐや」の情報を継続して発信していきますので、皆様のご支援をお願いいたします。
 
 ええと、メッセージを月に飛ばしたというコトなのでしょうか。
 ええと、月人に向けて、なのでしょうか。
 ええと、かぐや姫がいらっしゃるのでしょうか。
 まぁ、科学的神秘ですね(笑)
 宇宙航空研究開発機構のみなさん、これからも頑張ってください。
 
 
 [編集長のひとこと]
 日本で16日まで行われていたサッカーのクラブワールドカップにおいて、アジア王者の浦和レッズが3位に輝きました。スタジアムで、あるいはテレビで世界の強豪との真剣勝負を手に汗を握りながら観戦された方も多いことでしょう。浦和レッズの活躍に心から拍手をお送りしたいと思います。(まつしげ)
 
 おめでとーございまーす。
 それにしても本気で優勝をとりにいったミランは強かったですね。
 そしてそのミランに接戦を演じたレッズにも拍手を送りたいと思います。
 着実に日本のサッカーが強くなってきているコトが実感できますね。
 
 
 バーチャルネット思想アイドルやえ十四歳は、ふふんを応援しています。
 

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