「神世界」グループの霊感商法事件で、神奈川県警の吉田澄雄警視(51)が、東京都港区のヒーリングサロンの売り上げをグループ企業に上納する際、自ら銀行に出向いて振り込んでいたことが24日、分かった。また、このサロンを運営する会社の女性社長(44)が23日の会見で「数人の国会議員も出入りしていた」と明かしたため、事件の余波は永田町にも飛び火。総選挙を控え「議員は誰なのか」と影響を懸念する声が上がっている。「
騒動の発端は23日夜のサロン「びびっととうきょう青山サロン」の運営会社「E2(イースクエア)」社長、杉本明枝氏の会見。具体名は明かさなかったが「国会議員数人や有名人もサロンに出入りしていた」と語った。また、吉田警視と過去に交際していたと明かし、既に判明している吉田警視の部下3人のほかに、別の警察官が警視の紹介で病気の相談に訪れていたことも明かした。
これには、総選挙への臨戦態勢整備を急ぐ永田町の住民たちも注視。「この議員とは誰なんだろう?」とのささやきが漏れ始めた。ある国会議員は「名前が出た議員はダメージを受けるのは間違いない」と指摘。永田町関係者も「総選挙を控えている中、例え客の立場だったとしても名前が出たら党にとってもイメージが悪い。内心戦々恐々としている議員もいるはず」と話した。
系列の「びびっととうきょう深沢サロン」(東京都世田谷区)は女優三田佳子(66)の元自宅で、覚せい剤取締法違反罪で起訴された二男の高橋祐也被告(27)が“覚せい剤パーティー”を開いた現場だったことが判明している。新たに「神世界」関連で著名人の名前が出る可能性が浮上してきた。
警察関係者もピリピリムード。関係者は「警察庁に出向していた吉田警視がつなぎ役で国会議員が出入りするようになったとしたら、神奈川県警ばかりか警察全体にとっても痛手だ」と漏らした。
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