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[女性教諭殺害]東京・足立区長が小樽の遺族宅を弔問

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 78年に勤務先の東京都足立区の小学校で殺害された北海道小樽市出身の教諭、石川千佳子さん(当時29歳)の遺族を23日、同区の近藤弥生区長が弔問した。遺族は時効成立後に自首した元警備員(71)と同区に計約1億8600万円の賠償を求めていたが、同区とは20日に東京高裁で、同区が2500万円を支払うことで和解が成立。近藤区長は「長い間本当に申し訳ございませんでした」と謝罪し、仏壇に手を合わせた。

 小樽市住吉町の石川さんの実家で弔問を受けた弟憲さん(56)は記者団に「姉の無念さが少しは報われた」。弟雅敏さん(54)は「区は責任を認めたということなので謝罪の気持ちは伝わった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。 近藤区長は今年6月の選挙で初当選し、区長に就任したばかり。弔問後、記者団に「私どもも責任がなかったとは言えない。これ以上長引かせることは道義的に許されず、早期の決着をしたかった」と和解に応じた理由を改めて説明した。

 元警備員に対する損害賠償訴訟は続いており、東京高裁判決は来年1月31日に出る予定。憲さんは「刑事責任は問われなくても、民事責任は免れないことを知ってほしい」と語った。【和田浩幸】



毎日新聞 / 提供元一覧

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