2007年12月29日
典礼難民 その２
まずは、みなさんクリスマスおめでとうございます！
『典礼難民』の自分は１２月２４日、主の御降誕・夜半のミサは、聖イグナチオ教会での午後７時からのミサに与った。
この日、聖イグナチオ教会では、�。隠供В械亜繊米�本語）、�■隠掘В苅機繊福掘法↓�１９：００〜（〃）（キャンドルサービス含む）（手話付き） 、�ぃ横亜В械亜繊福掘法淵侫�ークミサ）、 �ィ横院В苅機繊福掘法△修靴董↓Γ横魁В娃亜繊扮儻譟砲侶廝恐鵑離潺気�行われた。
自分が四ッ谷駅に着いたのは午後６時半、教会に着いても、もちろん、すぐには聖堂に入ることはできない。イエズス会本部側から教会敷地に入り、そこでグルグルと３列に並ばされた。６時４５分には７時のミサは締め切られてしまった。危ないところであった……。これでフォークミサに回されてしまっては、何のために隣の東京大司教区にまで足を運んだのか分からなくなってしまう。それにしても、すごい人出ではある。日本一多くと参列者を集めているのではないだろうか。教会スタッフにうかがうと、今年は休日と重なり、例年になく多くの参列者が集まっているそうである。ご苦労様です。６時５０分、四谷の街に鳴り響く鐘と共に入堂することができた。
これで分かったことは、残念ながら、聖イグナチオ教会は、クリスマス・イブのデートスポットの一つであり、神への感謝を捧げて祈る場所ではなかったことだ。
来年は彼女と一緒に来ることにするか、別の落ち着いた教会でミサに与ることにしよう。
昨年は、神田教会でミサに与ったのだが、このときもすごい人出であった。しかも、その大部分、８、９割が信者ではない若いカップルであった。それは、聖体拝領の際、ご聖体を頂く方がほとんどおらず、皆、司祭の前で頭を垂れて、祝福を頂いていたことから分かった。神田教会でのミサの司式は、稲川神父様一人であった。後で、「随分と時間がかかってしまいましたねぇ」と謝られたが、それでも、一人一人に丁寧にご聖体を授け、祝福を与えられていた。
一方、今日の聖イグナチオ教会では、聖体拝領には５、６人の神父様が対応されていた。もちろん、これだけの参列者がみな信者というわけではあるまい。ミサ中の挙動をみれば、「この人は、初めて教会に来たのだなぁ〜」くらいは分かる。
ということで、聖イグナチオ教会は『ご聖体お持ち帰りの大バーゲン』である。こどもが訳も分からず受けてしまうというのなら仕方がない。立派なおとなが受け取ったご聖体を手の平に隠し、持ち帰っていく姿には、「こいつ、何を考えているのだっ？」という感じである。
「どんな味がするんだろう？」と食べてしまえばまだいい。ポケットにしまいこみ、そのうち、ティッシュと一緒に捨てられてしまっては……。彼等はご聖体を何だと思い、なぜ受け取ろうと考えたのだろうか？
彼等の足を教会に向かわせたのは『神の導き』であったかもしれない。しかし、神父様からの祝福は愚か、恐るべき汚聖の罪を犯し、『地獄行きの切符』しか手に入れることができなかったとすれば、可哀想なことをしたものではある。その意味では、スタッフを神父様の脇に付け、きちんと対応すべきではなかったのか。また、口での聖体拝領も汚聖を防ぐための手段としては考慮に値する方法であるとも考える。
神田教会のように「時間を気にせずに」と言いたいが、６回のミサ・スケジュールを組んでいる以上仕方がないことなのか。
神田教会も聖イグナチオ教会も、ミサ後、神父様が信徒を迎えてくださり、ロザリオなどを祝別していただけるのはありがたいことである。自分のような他教区の信徒にも「ようこそいらっしゃいました」と迎えてくださる。これで「またうかがおう」と決心できるものである。
インドネシアからの神父様は首にマフラーを巻かれている。「やはり、日本のクリスマスは寒いですか？」と伺うと、「日本に来て、もう何年にもなるので慣れました。今、少し風邪気味で、次のミサ（９時４５分〜）の担当なので、きちんと声が出るよう、その対策です。」とのお答えであった。
「やはり、インドネシアではクリスマスツリーは飾りませんか？雪なんて降らないんでしょ？」には、「雪が降ったら、地球滅亡のときです。赤道直下ですよ。」と笑わせていただいた。雪は日本・立山で初めて体験されたそうで、その時はすごく嬉しかったそうである。