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| 急増する救急出動に対応するため、消防隊との連携も開始。救急車の現場到着が遅れる場合は、応急措置などを行うため消防車が出動している＝さいたま市浦和区の浦和消防署
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重症患者への治療を迅速に行うため、さいたま市消防局は二〇〇九年度中に、一部の救急車に医師を同乗させるシステムを開始する。予備の救急車を病院に配備。重症患者から一一九番通報があった場合には、医師を乗せた救急車を現場に送る。〇七年度中に検討を始め、病院との調整を進める。
同局が策定した救急需要対策行動計画に盛り込まれた。
現在六台ある予備の救急車の一部を病院に配備し、病院の医師を同乗させる。これまでのように改めて医師を迎えに行く手間がなくなり、現場での高度な医療が期待できる。
同計画は増え続ける救急搬送に対応するための二十六の新たな取り組みを明記。「一一九番通報時に患者の重症度を選別する」「民間の患者搬送事業者の認定基準を緩和する」「緊急性のない転院は民間事業者に任せる」「老人福祉施設に救急車の適正利用を呼びかける」など、今後の実施項目や検討課題を挙げた。
〇六年のさいたま市内の救急出動は五万八百七件で、九六年（三万二百七十八件）の約一・七倍に急増した。市内の救急車は二十六台に限られているため、出動増につれて通報から現場到着までにかかる時間も伸びている。
同局救急課は「市民の理解を深めることで、不要な出動を減らしたい。そのことが重症患者など本当に救急車を必要としている人を救うことになる」とアピールしている。
同局は救急搬送の有料化についても検討したが、「通報にためらいが生じる」「法的に問題点がる」などに理由から、導入を見送った。
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