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川底に積もったコンクリートの除去作業=三島市広小路町 |
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三島市中心街を流れる源兵衛川で21日、生コンが流出した問題で、同川の再生を軸に活動するNPO法人グラウンドワーク(GW)三島は22日、現地の環境調査を実施した。水質や貴重動植物に大きな影響が出ていることが確認され、GW三島の指摘を受けた県沼津土木事務所、市、施工業者は協議の結果、当初の予定を早めて川底に堆積(たいせき)したコンクリートの除去作業を開始した。 GW三島によると、水のpH値は流出個所付近で9・1、約300メートル下流でも8・9と高いアルカリ性を示した。死んだ小魚の中には環境省のレッドデータブックで絶滅危惧(きぐ)種に指定されているホトケドジョウも多数含まれ、植物ではミシマバイカモが枯れた。 調査に参加した富士常葉大講師で水生昆虫に詳しい加須屋真さんは「アルカリ成分や、えらに詰まるなど粒子そのものがダメージを与えている。早期の除去が必要」と語った。 県、市、施工業者も現場を調べた。業者は「流出した生コンは推定で200キロ。浸出水と生コンの遮断が不完全だった。流出個所が工事現場と道を隔てた反対側だったため、気付くのが遅れた」と説明し、土のう袋一杯分の死魚を回収して廃棄したことを明らかにした。
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