暴力団九州誠道会本部事務所(右奥)前でシュプレヒコールを上げる参加者たち=22日午前11時ごろ、福岡県大牟田市上官町

暴力団九州誠道会本部事務所(右奥)前でシュプレヒコールを上げる参加者たち=22日午前11時ごろ、福岡県大牟田市上官町

 福岡県内を拠点とする暴力団の抗争事件が相次ぐなか、大牟田市の暴力団九州誠道会本部に近い上官小グラウンドで22日、暴力団追放市民総決起大会が開かれた。7月に続く今年2回目の開催で、市民1500人が参加、暴力団の壊滅を訴えて拳を突き上げた。

 大会で古賀道雄市長は「市民の力の結集が暴力追放の原動力」とあいさつ。斎藤節雄大牟田署長は取り締まりの徹底を誓い、武居丈二副知事は「県としても暴追をさらに徹底する」と宣言した。

 「子どもたちの未来、市民の安心・安全のため、暴力団排除活動にまい進する」との大会決議を採択した後、参加者は組事務所前に集まり、「暴力団は出て行け」とシュプレヒコールを上げた。

 九州北部では、指定暴力団道仁会(久留米市)と暴力団九州誠道会との対立で昨年5月以降、銃撃事件が頻発。11月24日には大牟田市の病院前で九州誠道会系組幹部が射殺され、3日後には道仁会系組長ら2人が久留米市内で殺されるなど、市民が生活するすぐそばで報復が繰り返されている。

=2007/12/22付 西日本新聞夕刊=