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「性経験早まらないで」女子大生が訴え

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「性経験早まらないで」女子大生が訴え
遠見才希子さん(撮影:山本宏樹、12月8日) 一覧
【PJ 2007年12月23日】− 「セックスは早まらなくていいんだよ」―― 関東圏を中心に中学・高校生にそう呼びかける女子大生がいる。彼女の名前は、遠見才希子さん(23)、聖マリアンナ医科大学の3年生だ。「気軽に、楽しくまじめに性を考える場が必要」と、2年生から一人で講演活動を続けるようになった。

 「中学生や高校生のときって、無理して恋愛してた。彼氏いる子を見ると、自分も恋愛しなきゃって、無意識に焦らされてた。雑誌には、恋愛特集とか、初体験の平均年齢とか、そんな情報がたくさん。高校生にもなれば誰かと付き合って、その先には当たり前のようにセックスがあった」。8日、都内で開催された講演会で遠見さんは、自身の過去をそう振り返る。

 「今は中高生に『経験早まらないで』と言いたい。私が高校生のときは、誰にも教えてもらえなかった。教えてもらえてたら、自分の体も大切にできたかなって思う」

 現在、若者たちを中心に、性感染症や望まない妊娠が広まっている。原因は知識不足や、不特定多数とのセックス、コンドームを正しく使わないことなどがあげられる。遠見さんは「思春期の不安定な気持ちから、セックスで紛らわす傾向がある」と指摘する。

 11月10日に発表された「渋谷におけるハイティーンの性およびSTDに関する意識・実態調査」(「STOP! STDを考える会」調べ、有効回答者:高校生および20歳未満の男女)によると、渋谷駅周辺に集まる高校3年生の71.2パーセントが性交渉の経験があり(一人当たり平均3.5人)、31.8 パーセントはコンドームが性感染症防止に有効であることを知らなかった。

「感染広がるゲーム」で性感染症の現実を知る
 遠見さんは講演の冒頭、水の入ったコップを人数分用意した。

 参加者同士が、1対1でコップの水を混ぜ合い、元に戻す作業を、4回繰り返す。この「感染広がるゲーム」は、性感染症がどの様に関するかを体験するもの。水の交換はセックスを表し、水は精液や膣分泌液といった体液を表す。

 事前にひとつのコップに「性感染症」としての、水酸化ナトリウムを混ぜた。アルカリ性の水酸化ナトリウム水溶液は、指示薬「フェノールフタレイン液」を混ぜると赤色に染まる。17個のコップのうち、透明なままなのは、わずか1個だった。

 わずか4回の交換で17のコップに感染した。しかし、実際はコンドームを正しく使うことで感染を防ぐことができるのだ。

 ゲームでは、直接感染源のコップと交換しなくても、感染していることがわかる。「たとえ初めての彼氏でも、彼には元カノがいて、元カノには元カレがいるかもしれない。セックスって自分は知らない他人とつながっちゃう可能性があるんです」と遠見さんは警鐘を鳴らす。

 遠見さんは講演後のインタビューで「大人が思っている以上に、子どもたちは正しい性の知識を欲しがっている。放っておかないで」と訴えた。そして、「これからも講演活動を続けていく」と意気込んだ。【了】

■関連情報
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「性経験早まらないで」女子大生が訴え
「感染広がるゲーム」の様子。右が遠見才希子さん(撮影:山本宏
「性経験早まらないで」女子大生が訴え
参加者のほとんどのコップが赤く染まった(撮影:山本宏樹、12月
「性経験早まらないで」女子大生が訴え
遠見才希子さん(撮影:山本宏樹、12月8日)
「性経験早まらないで」女子大生が訴え
遠見才希子さん(撮影:山本宏樹、12月8日)
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 山本 宏樹【 東京都 】
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