12月16日、いつもの歳末のように神戸を訪れました。 神戸ルミナリエは、札幌、仙台、そして神戸と「日本の3大イルミネーション」と自分なりに位置づけている冬のイベントです。これら3カ所を模して負けるとも劣らない電飾を施す街が全国各地にあるだけに、募金によって訪問者の動向が果たしてどうなるのかが気になっていました。 また、私は毎年、ルミナリエ関連のグッズを通信販売で事前に購入しています。グッズの代金は運営費(正確には開催事業費)として充てられているだけに、訪れて2重取りするなんて失礼ではないか。しかも、来年以降に続けるためにとは! そして、旧外国人居留地界隈の大丸神戸店を過ぎた辺りの沿道、ガレリアに入る手前で募金を呼びかけるスタッフの姿を認めました。ついにその瞬間がやって来ました。募金は強制なのか。それとも気持ちだけでいいのか。 寒風吹きつける中、募金を呼びかけるボランティアたち。おつかれさまのひとことに尽きました=16日、旧外国人居留地通りで(撮影:笠井隆宏) 個人的には、この呼びかけに「貧富の格差が激しい時代に強制募金か!」と喰ってかかる方が何人かはいるのではないか、と思っていました。 しかし、誰もが快く応じているシーンに、かつ寒い中、体が凍えているにもかかわらず声をからしながらの呼びかけるスタッフの姿に圧倒され、情にかられてしまいました。 通販で買ったグッズの領収証を予め用意していた私も結局は素直に募金に応じました。メイン会場の東遊園地でも、改めてきちんと役目を果たしました。 何か、重石が取れた感じになりました。 みんなが広く楽しむ大イベントに、訪問者から募金を募るなんて、今でも心の中ではしっくりいかず、わだかまりは残っています。 とはいえ神戸ルミナリエは、ふるさとイベント大賞(地域活性化センター主催)の第1回で選考委員特別賞を受賞したほどの神戸の冬の風物詩です。それだけに、地方のイベントとして続いてほしい。そんな願いも込めての募金でもありました。
総合30点(計20人)
※評価結果は定期的に反映されます。
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