大淀町立大淀病院で分娩(ぶんべん)中に意識不明となり搬送先で亡くなった五條市の高崎実香さん(当時32歳)の夫晋輔さん(25)らが先日、県立医大の学生に講演した。学生有志が「患者の気持ちが分かる医師や看護師になりたい」と企画した。
晋輔さんは「かっこいい医師になってください」と励まし、男子学生は「患者側の感情に直接触れることができた」と充実した表情だった。
医療問題の取材で、「医師と患者が話し合えば分かり合えたはずだ」と思うことがよくある。医学生は専門知識や技術の習得で忙しいが、学生時代から社会とのつながりを多く持ってほしい。(高瀬)
毎日新聞 2007年12月23日