2007年12月23日 15時28分更新
医師不足が深刻化する中、医学部をめざす生徒を増やそうと中学生や高校生を対象にした説明会が中央市の病院で開かれました。
これは医学部を目指すきっかけにしてもらおうと県がことし8月から開いているもので中央市の山梨大学医学部附属病院には県内の中学生や高校生、45人が集まりました。
この中で医学部の前田秀一郎学部長が「医師が不足しているためいっそう強い使命感と達成感を持って働けると思う。
大学病院では診療をしながら患者に近いところで医学の研究をできる」とアピールしました。
続いて血液や救急医療を担当する医師たちが20年前にはほぼ確実に死亡するといわれていた白血病の一種が中国で病気の原因を探る研究が進み治療が可能になったことなど最近の研究の成果について説明しました。
参加した高校1年生の女子生徒は「医師不足は深刻なので患者の気持ちを理解できる医師になって山梨県内で働けるようめざしたいです」と話していました。
山梨県は、医師が足りないと指摘される全国10の県のうちのひとつで来年から山梨大学医学部の定員を増やすことや県内で一定期間働くことを条件に採用することなどの医師不足対策が進められることになっています。