☆ふわりと生きたい☆

ＮＨＫ取材用のヘリ墜落、機長が死亡・整備長は重傷…静岡

　９日午前１０時５０分ごろ、静岡市葵区諏訪の静岡ヘリポートの南西約５００メートルにある遊水池に、

オールニッポンヘリコプター（本社・東京都江東区）所属のヘリコプター（乗員２人）が墜落し、

小宮義明機長（５７）（神奈川県相模原市東淵野辺）が死亡、整備長の亀山幸代さん（３３）（同県茅ヶ崎市南湖）

が重傷を負った。

　静岡中央署で原因を調べている。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調査官３人も１０日午前、現場で調査を始めた。

　同社などによると、墜落したのはユーロコプター社が２００２年１２月に製造したＥＣ１３５Ｔ２型機。普段はＮＨＫ

新潟放送局の取材にあたっているが、９日は大阪で年１回の耐空検査を受けるため、午前１０時ごろに東京ヘリ

ポートを出発。静岡へリポートで給油する予定だった。

　事故直前、ヘリから静岡ヘリポートの同社基地に「（左右の方向を制御する）ラダー（方向舵＝ほうこうだ）の調子が悪い。

着陸する」と連絡があり、基地が消火設備の必要性を尋ねると、「用意して下さい」と返事があったという。

ヘリは、後部回転翼がラダーの役割をし、操縦席のペダルで操作する。

　ヘリは７日に３回飛行、８日は飛ばなかった。９日朝の出発前点検では、機体に異常はなかったという。小宮機

長は飛行時間５７００時間を超えるベテランだった。

（2007年12月10日13時42分 読売新聞）

ヘリ墜落 　尾翼制御部品が破断
「金属疲労」指摘も　　あす運航会社捜索

　静岡市葵区の静岡ヘリポート近くの遊水池に９日、ＮＨＫ取材用ヘリが墜落して２人が死傷した事故で、国土交

通省航空・鉄道事故調査委員会は１１日、

事故機は操縦席の足元にあり、機体の向きを制御するラダーペダルと、テールローター（後部回転翼）をつなぐ部品が破断していた

と発表した。事故調は、この破断が機体の方向制御を不能にした可能性が高いとみて、オールニッポンヘリコプ

ター（東京都江東区）から機体の整備状況を聞くなどし、部品の破断時期や原因を特定する方針だ。

　破断していたのは、コントロール・ロッドと呼ばれる金属製の棒状部品。

　この部品は、後部回転翼の前の機体カバー内部にある。

エンジンからの動力で回る後部回転翼の羽根の角度を変えて推力を調節する制御系統の一部分に当たる。

操縦席のペダルから後方につながるケーブルの更に後ろにある。

破断すると、ペダルを踏んでも羽根の角度を調整できず、機体の向きを変えられなくなるという。

　同型機について詳しい元整備士（６０）は、ペダルを操作するたびに前後に動くコントロール・ロッドの金属疲労

の可能性を指摘した上で、「破断個所は、機体カバー内部にあるので見えにくい」とする。

　この部分の破断に対し、「機体のバランスをとる後部回転翼を制御する装置の一部が切れてしまったのは重大

な事態」と驚きを隠せない。

　同社は「（事故前の点検で）ペダルを踏んで動力が伝わっているのを確認し、異常はなかった」と説明している。

事故機は１３９０時間の飛行時間がある。同社はこれまで２回、カバーを外すなどして目視点検しているという

が、コントロール・ロッドの交換はしていないという。

同型機の検査指示 国交省

　国土交通省航空局は１１日、事故機のユーロコプター社製ＥＣ１３５Ｔ２と同系列型機を所有する運航者に耐空

性改善通報を出し、テールローターコントロール系統の問題個所に対する目視検査を指示した。

　同局によると、国内の同系列機は、オールニッポンヘリコプター社の事故機を除く６機と、運航１５法人の３１機

の計３７機があるという。

　事故調は「通常では考えられない部品が破断した。このような破断は聞いたことがない」としており、緊急点検

が必要と判断した。

こんなに素晴らしい夫婦は他にはいないとも思っていました。