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霊感商法:売り上げの7割を上納

 神奈川県警の警備課長を解任された吉田澄雄警視(51)=警備部付=が関与したとされる霊感商法事件で、吉田警視は詐欺容疑で県警の捜索を受けた「びびっととうきょう青山サロン」(東京都港区)内で、売上金を上部の系列会社に納める「金庫番」として活動していたことが県警の調べで分かった。

 調べでは吉田警視は05年暮れごろ、サロンを運営する会社の女性社長(44)から「忙しいので手伝ってほしい」と頼まれ、会計の手伝いなどを始めた。吉田警視は県警の聴取に「売り上げのうち7割を上部会社に納め、3割をマンションの家賃や女性の生活費に充てていた」と説明する一方で「生活が苦しく、警察学校の教え子にうその投資話を持ちかけた」と話しているという。

 吉田警視は教え子4、5人に架空の投資話を持ちかけ約430万円を集めており、県警はサロンの売上金の大半を納めなければならなかったうえ、2部屋で月200万円もかかるマンションの賃料の支払いが負担になって資金繰りに困っていたとみている。

 このほか「女性社長から特別祈願名目で約490万円をだまし取られた」と訴えている横浜市の男性会社役員(44)が入会を迷っていた際、吉田警視が県警の役職入りの名刺を見せて勧誘していたことも分かった。この男性は「名刺を見て安心して入会した」と話しており、県警は吉田警視が客を信用させるために自分の肩書きを悪用していた疑いがあるとみて詳しく調べている。【堀智行、野口由紀】

毎日新聞 2007年12月23日 2時30分

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