銀行でのディーラー時代から資産運用会社でのファンドマネージャー時代を経た脇保修司氏(現在、株式会社テクノフォレックス代表取締役社長CEO)は、特にファンドマネージャーの時期にはマクロ経済分析の観点から為替動向を読む(=「予測」する)ことに心血を注ぎ、大変な量の内外の為替分析やモデルを学びました。しかし結局、伝統的な政治経済分析に加え、いわゆる最先端の分析予測理論を以ってしても、為替市場動向の「予測」をすることの限界を痛感したといいます。
私は、現在もマクロ経済・政策分析、特にグローバルマネーフロー分析は、通貨動向分析にとって極めて重要であると考えていますが、このような分析にはどうしても分析者の主観が入り込むため、それをスコアリングやAHP、あるいは混合推定などの数学的手法で可及的に客観化してゆくことはできなくもないにせよ、主観の混入は結果的にその個人の技量に強く依存する運用に繋がり、成果は不安定にならざるを得ません。
そこであれこれ遠回りした結果として行き着いた結論は、為替の世界においては、実際に市場からα(=超過収益)を得るためには運用目的が中長期であったとしても、注目すべきものは短期的なものである、ということでした。(脇保修司)
では、実際に市場からα(超過収益)を得ることの本質とは何でしょうか。それは「値動きそのものを24時間真剣に追うことの重要性」でした。如何なる手法であれ、通貨動向をファクターに細分化していって個々のファクターを分析し、更にもう一度統合し直す、という手法は、未知のファクターが存在したり、各ファクターの重み付けが完璧なものではなかったりするため、結局は正確なものにはなり得ないのです。
今まであらゆることにできる限り手を広げて通貨の世界を考えてきましたが、結局はぐるりと回って、あらゆる通貨市場の変動要因の正しい最終集計結果は値動きそのものであり、それ自体を追うことが、このことも完璧ではありえないものの実は最も効率的なのではないか。だとすれば結果である市場レートは数値であるので、その動き自体を24時間休み無く追うにはシステムが使うべきである、という結論に達しました。(脇保修司)
為替の世界においては、その動きを休み無く追うシステムを使うべきだという結論に達した脇保氏は、コンピュータシステムによる外国為替24時間売買の手法を模索し、自らも現在、自己開発のシステムを運用するとともに、内外の「良いシステム」を探すことにも注力してきました。日本ではシステムに直結した為替取引は全く普及していませんが、海外では以前から当たり前のようにシステム運用が利用されてきたのです。
その中でも、脇保氏が現時点で最高のシステムと考えているのが、米国の“POWERFOREX”というシステムです。株式会社テクノフォレックスは、海外では当たり前になっているシステム運用を日本の個人投資家に広めようと、日本における権利を獲得しました。
■運用成果は、開始以来現在までの27ヶ月で、1万ドルが13万3,807ドルに増加。2年少々で、実に13.8倍。
■複数タイムフレーム、複数通貨ペアに完全なテクニカル解析。完全にコンピュータによる自動化。
■複数戦略が入ったシステムでありながら、個別戦略ごとのレバレッジは2:1以下、全システムをまとめて見た場合の平均レバレッジ6:1、全システム瞬間最大でレバレッジ10:1と、決して過大なリスクはとらない。
■為替ブローカー米国FXCMに口座開設して実行できる(資金はBankOfAmericaにて分別保管)
外国為替運用は、世界の基準では米ドル建てが基本です。したがって、円で考えると円高になった場合にその分目減りします。しかし、現在ではインターネットを通じ、海外でも自由に米ドルで買い物もできますので、円高になれば米ドルでそのまま使えばいいのです。あるいは、資産分散の一環として、海外の預金口座に米ドルでそのまま置いておくことにも、長期的には意味があります。
24時間寝ずに市場を追いかけることは不可能ですし、外国為替市場はいつ何時大きな変動に見舞われるか、予測ができません。また、動きの激しさから考えて、人間の主観で取引して利益を上げ続けるには限界があります。であれば、コンピュータープログラムが24時間、淡々と取引を続けてくれる「システム運用」こそが、外国為替運用に最も適したものではないでしょうか。
取材協力:脇保修司(株式会社テクノフォレックス代表取締役社長CEO)
1965年生まれ。1990年03月 東京大学法学部卒業。1990年04月 株式会社住友銀行入行。東京・ニューヨークにて通貨オプションディーラー等。1997年04月 日興アセットマネジメント株式会社入社。通貨戦略統括、およびグローバルボンド運用部シニアファンドマネージャー(年金資金の外国債券運用)。
2000年04月 イー・デリバティブ・ドット・コム株式会社を共同起業、取締役CFO。財務のほか金融システム開発業務。2001年11月 株式会社アルティマ・キャピタル・マネージメント取締役。不動産証券化および投資銀行業務。
2004年01月 独立し、株式会社SGソリューションズ代表取締役社長(現職)。銀行や事業法人への資産運用・商品開発・不動産証券化等コンサルティング、通貨運用支援システム開発・運営、企業経営コンサルティングなど。
現在、東京フィナンシャル・リサーチ株式会社取締役、アユダンテ株式会社監査役、イーバンク銀行株式会社ゼネラルカウンシル、株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツ システムプロバイダー、トレード・サイエンス株式会社顧問、ABC Partners株式会社 AM業務部長、を兼務。日本証券アナリスト協会検定会員、日本ファイナンス学会会員、日本不動産金融工学学会会員。