山口新聞ダイジェスト | 2006年2月17日(金) |
滑走路沖合移設後、米軍岩国基地(岩国市)の現在の滑走路で民間空港再開を目指す県と岩国市は16日、空港整備基本計画の中間報告を発表した。総事業費は約134億円を試算。ターミナル位置などは未定だが、1日4往復の民間機運航を想定して需要予測や経済効果なども盛り込んだ。事業費は、旅客施設や用地取得、照明・無線工事など一連の施設整備費に約111億円▽空港公園事業に約13億円▽アクセス道整備に約10億円―を試算。国の財政支援は見込めないため、県と市が2対1の割合で負担する可能性も示唆した。
県教委は16日、公立高校の入学志願登録者数と推薦入学・連携型入学者選抜合格内定者数を発表した。全日制は、入学定員から推薦入学合格内定者数・連携型入学選抜合格内定者数を引いた実質定員が全体で7003人(前年度7318人)となった。これに対して登録者数は全体で9532人(同1万130人)で、登録倍率は前年度比0.02ポイント減の1.36倍となった。受験生は登録倍率を参考にしながら24日までに志願校を決める。
農水省が国土・環境・景観保全や地域・農業振興などに役立っている全国の用水路などを選ぶ「疎水(そすい)百選」に県内から萩市の藍場川と山陽小野田市の寝太郎堰(ぜき)が選ばれた。インターネット投票などによる一次選定で候補が全国284地区に絞られ、選定委員会が1月下旬に110地区を決定した。
◆山口県の総面積、増加幅全国5位
2005年10月1日現在の山口県の総面積は前年同期比0.74平方キロ増の6111.91平方キロと、全国5位の増加幅を記録したことが国土地理院中国地方測量部のまとめで分かった。山口宇部空港(宇部市)の約半分に相当する面積増で、岩国基地沖合移設事業の埋め立て工事などで岩国市が0.67平方キロ増えたのが主な要因。
◆女子中生自殺で市協議会が提言書提出 原因究明は回避
下関市の女子中学生=当時(15)=が昨年4月に自殺した問題で、下関市生徒指導推進協議会は16日、問題の課題や対応策をまとめた提言書を同市教委に提出した。提言書は、自殺前後の教育現場などの不備を指摘したが、遺族から求められた自殺原因への明言は避けた。同会は「協議会の目的は再発防止。(原因究明には)関連する生徒への聴取が必要になり、教育現場としてふさわしくない。究明するのも困難だ」と話している。