下関中3女子自殺「いじめも理由」








昨年4月、下関市内の中学3年の女子生徒が校内で自殺した問題で、いじめと自殺の因果関係について、「主たる理由でなくても自殺の理由の1つとして考えられるか」との文部科学省の質問に対して、県教委が「考えられる」と回答していたことが14日までに明らかになった。ただ県教委学校安全・体育課は「自殺の背景にいじめがあったことはすでに学校・市教委とも認めており、『直接の理由は分からない』とするこれまでの判断に変わりはない」としている。

文科省は10月27日、いじめと自殺の関連が疑われるとして、県教委に対し、自殺の概要と昨年度の県内の児童生徒の問題行動の調査結果などをあらためて報告するよう求め、「現時点で自殺理由に変更はないか」と文書で質問した。

県教委は、学校と市教委が作成した学校事故報告書や、学識者で組織された市生徒指導推進協議会の提言を基に、この自殺事案の理由を「友人との不和」として今年7月に文科省に報告していたが、今回の質問に対しても自殺理由に変更はない旨を伝えたいう。

その上で、「主たる理由でなくても自殺の理由の1つとして考えられるか」との質問には、市教委からの報告で「いじめに相当するさまざまなトラブルが背景にあったことは事実」としていた点などを踏まえて、「考えられる」と回答したとしている。




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