スワップ派のポートフォリオ |
ポートフォリオ運用によって、スワップ派(外国為替証拠金取引)のリスクを減らすことができます。スワップ派はその手法上、長期間の運用になるため、証拠金取引の高リスクを長期間とらなければなりません。そのリスクを少しでも減らすために、ポートフォリオ運用を行うべきです。 |
◇ポートフォリオ理論 |
ポートフォリオ理論はノーベル経済学賞を受賞した「ハリー・マーコビッツ」が基礎を築きました。この理論の要点を簡単にいうと、「一つの銘柄に全額投資するよりも、複数の銘柄に分散投資したほうが、リスクが低くなる。」というものです。 |
◇ポートフォリオの優位性1 | |||||||||
まずはポートフォリオ運用によって、得られる優位性を確認します。分散投資によってなにが違ってくるのか?
下記に例を載せてみました。
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◇ポートフォリオの優位性2 |
上記の例ではポートフォリオによる分散投資の優位性がはっきりとわかりませんね。どちらの手法で投資しても結局、12.5%のリターンになります。しかし、ここで下記条件を加えると、ポートフォリオの優位性がよくわかります。 |
◇ポートフォリオが効果を発揮するためには |
上記例では観光と雨具の企業に分散投資をすることにより、リスクを低下させる効果がありました。しかし、もし観光の企業とその子会社の企業に分散投資をした場合、同様にリスクを低下させる効果があるでしょうか。答えは、「ほとんど効果がない」です。雨の日に観光が駄目なときは、同様にその子会社も駄目でしょう。ポートフォリオは正反対の性質を持つものを組み合わせることによりリスクを軽減させています。同じ性質のものだけ組み合わせたのでは、リスク軽減の意味は薄れてしまいます。 |
◇相関係数 |
相関係数は+1から−1までの値で表され、+1に近いほど同じ方向に動くことを表します。逆に−1に近いほど逆の方向に動くことを表します。 |
◇相関係数とリスク分散効果 | ||||||||||||
ノーベル経済学賞を受賞した「ハリー・マーコビッツ」のすばらしい功績の一つに「リスク分散効果を得るには、必ずしもマイナス相関が必要なわけではない」と示したことがあげられます。つまり、完全な順相関でない限り、なにかしらのリスク分散効果があるということです。それを要約したのが下記の表です。 +1.0 +0.5 −1 |
◇各通貨同士の相関係数 |
各通貨同士の相関係数を下記の表にまとめてみました。測定期間を5年、3年、1年とし、別表にしました。
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