解体から一転存続することになり、それに伴う予算措置が市議会で認められた都城市民会館

解体から一転存続することになり、それに伴う予算措置が市議会で認められた都城市民会館

 都城市議会の12月定例会最終本会議が20日開かれ、9月議会で可決していた市民会館の解体及びアスベスト(石綿)除去工事費(約2億5000万円)を、アスベスト除去及び復旧工事費(約1億7000万円)に減額する本年度一般会計補正予算案を可決した。同市に南九州大キャンパスを移転する南九州学園(宮崎市)の要請を受け、市民会館の解体方針を撤回したことに伴う措置。

 市民会館は老朽化などを理由に年明けにも取り壊しが始まる予定だったが、今年10月末、南九州学園が「講堂などに使いたい」として、無償貸与を求める要望書を市に提出。同市は「市の財政負担が少なく、多くの市民に理解してもらえる」などとして方針を転換、今議会に工事内容を変更減額する補正予算案を提案していた。

 最終本会議では一部議員から、「市民会館改装費の約3億円を、移転に伴う市補助金に組み込むのは筋違い」、「解体決定の大きな理由となった市民アンケートとの整合性が取れない」などの反対意見が出された。

=2007/12/21付 西日本新聞朝刊=