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【社会】

フェンタニル張り薬で死亡 米FDAが警告

2007年12月22日 10時42分

 【ワシントン21日共同】米食品医薬品局(FDA)は21日、がんなどの痛みを抑える麻酔薬フェンタニルの張り薬を使用した患者に死亡例や重い副作用が相次いでいるとして、適切な用量用法を守るよう警告を出した。

 死亡例の数は明らかにしていないが、同様の警告は2005年に続き2回目。フェンタニルはモルヒネに代わる麻酔薬として日本でも最近注目を集めている。

 FDAによると、中程度以上の痛みが慢性的に続き、これまでモルヒネ製剤を使っていた患者に対してのみ処方すべきところを、手術後の一時的な痛みや頭痛などにも処方する医師がいるとしている。

 また処方以上に多くの薬を皮膚に張り付けたり、頻繁に取り換えたり、熱源にさらしたりする患者も多いという。熱源にさらすと成分が必要以上に体内に浸透する。

 FDAは薬の注意書きをより明確にするよう、製薬企業に求めた。

 

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