三菱重工業は2012年の就航を目指す民間旅客機について、性能を左右するエンジンに米大手プラット・アンド・ホイットニー(P&W)社製を採用する。エンジンを含めた事業化計画を来週初めに公表、同機の開発費は約1500億円と性能向上のため当初から300億円上積みする。三菱重工は来週から受注活動を始め、百機以上の受注を確保できれば、来春に事業化を決める。国産初の民間ジェット機は実現へ大きく前進する。
新旅客機は、三菱重工を中心に開発する「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」(座席数は70―90席)。焦点のエンジン調達は英ロールス・ロイス、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の二大メーカーを軸に調達交渉を進めてきたが、燃費性能などで優れる新エンジンを提案したP&W社に決めた。(07:00)