福島放送局

2007年12月21日 22時54分更新

医師があらためて無罪を主張


県立大野病院の産婦人科の医師が、帝王切開の手術で女性を死亡させたとされる事件の裁判で、被告の医師は、「手術にミスは無かった」と述べあらためて無罪を主張しました。

この裁判は来年の5月に審理が終わる見通しです。
大熊町にある県立大野病院の医師の、加藤克彦被告(40)は、3年前、帝王切開の手術の際に女性の胎盤を無理にはがし、大量出血を引き起こして死亡させたとして、業務上過失致死などの罪に問われています。
21日、福島地方裁判所で開かれた裁判では、加藤医師に対する3回目の被告人質問が行われました。このなかで、加藤医師は、まず、手術前の対応について、「事前の診断では危険な状態と判断するような所見はなかったが、輸血用の血液製剤などは準備しており、十分な態勢で手術に臨んだ」と述べました。
また、手術中の対応について、加藤医師は、「子宮から胎盤をはがす際に手術用のはさみを使ったのは子宮を傷つけずに素早くはがすためだった。手術にミスは無かった」と述べあらためて無罪を主張しました。
次回の裁判は、来年1月25日に開かれる予定で、すべての審理が終わるのは来年5月になる見通しです。