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岐阜中2女子いじめ自殺の所属バスケットクラブ解散 

 岐阜県の瑞浪市立瑞浪中2年の女子生徒(14)が、バスケットボールクラブなどでのいじめを苦に自殺した問題で、同クラブが解散したことが8日までに分かった。また、文部科学省にいじめが原因で自殺すると予告する手紙が届いた問題では、ヤンキー先生こと義家弘介・教育再生会議担当室長らが緊急メッセージを発信。手紙で決行を予告した11日を前に、緊迫感が高まっている。

 瑞浪市の教育委員会によると、バスケットボールクラブの生徒の父母やコーチらが7日夜、会議を持った。その結果「生徒たちの心の問題などを考え、いったん活動を停止することになったようです」という。

 バスケットボールクラブは、平日の放課後に練習して大会に出場する学校の部活とは違い、土日に民間のコーチのもとで練習する、いわば課外活動的なものだという。教育委員会はクラブについて「部活でバスケ部に所属し、もっと練習したい子どもらが所属している」と説明。解散の正式な報告は受けていないというが「これで終わりということではなく、仕切り直しのような形と聞いている」とした。

 自殺した女子生徒は、1年から部活のバスケ部に所属していたが、2年からはクラブにも入った。遺書に名前を記されていた4人もクラブに所属していた。

 部活動のバスケ部もクラブも女子生徒の自殺以来、活動を休止。「(父母や学校側が)子どもたちの心的なことを配慮し、なんとか日常生活に戻れるように動いてきた。実際に4人が日常生活に戻ったかは、確認はできていません」(教育委員会)。

 女子生徒は10月23日、自宅で首をつって自殺。遺書には同じバスケ部の同級生4人の実名が書かれていた。学校側は、練習でパスを遠くに投げられるなどのいじめを受けたことなどが、自殺につながったと認めている。

 ◆ヤンキー先生「一緒に戦って」 教育再生会議の義家弘介担当室長は8日午前、いじめで自殺すると予告した手紙が文部科学省に届いたことについて「いじめを許さないというメッセージが伝わってきた。命を消す判断をする前に、どうかわれわれと一緒に戦ってほしいと心を込めて言いたい」と呼び掛けた。都内で記者団の質問に答えた。

 ◆都は相談TEL設置 文科省にいじめが原因で自殺すると予告した手紙が届いた問題で、東京都教育委員会の中村正彦教育長は8日会見し、「どんなことがあっても自らの命を絶ってはいけません。相談する勇気を持って」との緊急アピールを読み上げた。

 中村教育長は「手紙を読みました。必ず誰かが受け止めてくれることを信じてください。あなたからの電話を待っています」と訴えた。保護者や校長へのメッセージも読み上げ、教員には「子どもたちに『わたしたちが全力で守り通します』と伝えて」と呼び掛けた。

 手紙が「8日までに状況が変わらなかったら11日に自殺する」との趣旨だったことや、豊島区内で投函(とうかん)された可能性が高いとの指摘があるため、アピールを出すことにした。

 都内の区市町村教委からは、今のところ該当するようないじめは報告されていないという。都教委は8日から常設のいじめ相談電話を24時間態勢で受け付ける。電話はTEL03・5320局6888。

(2006年11月9日06時00分  スポーツ報知)

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