県立高校の「いじめ」訴訟 和解成立
07/12/21(金)17:51
旧県立野庭高校の1年生だった女子生徒が自殺したのはいじめが原因だとして女子生徒の両親が県と元同級生3人に損害賠償を求めた裁判で、きょう、県が謝罪し、440万円を支払うことで和解が成立しました。
訴えていたのは旧県立野庭高校で当時1年生だった小森香澄さんの両親です。
訴えなどによりますと、香澄さんは1998年に高校に入学後、同級生の女子生徒3人にアトピー性皮膚炎について「汚い」と言われるなどの言葉による中傷を繰り返され、その後、自宅で自殺を図り、死亡しました。
両親は、香澄さんの自殺は同級生のいじめが原因で、学校側もいじめを認識していたにもかかわらず、適切な指導を行わなかったなどとして同級生3人と県に対し、合わせておよそ9700万円の損害賠償を求めていました。
この裁判で、1審の横浜地裁は去年3月、同級生3人のうち1人がいじめを行ったことを認めたほか、県にも注意義務違反があったなどとして、県に330万円の支払いを命じました。
そしてことし2月に2審の東京高裁で同級生との和解が成立していました。
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