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高級ワイン相場が高騰 中国など新興国が買いあさり
【ロンドン=木村正人】21日付の英紙インディペンデントによると、高級ワインの取引相場がこの1年で39%も上昇し、石油の47%には及ばなかったものの、金の23%をはるかに上回った。新興国のロシア、中国、インドの億万長者が「高級ワインは金持ちのシンボル」とばかりに買いあさっているためで、中には倍近く値上がりしたボルドー産ワインもある。
債券、為替取引で世界1といわれるロンドン金融市場には高級ワインを電子取引するロンドン国際ワイン取引所があり、上位100種のビンテージ(ワイン銘柄)の取引相場を指数化している。
金融街シティには原油高で潤うロシアや、輸出が好調な中国、インドからカネや人が流れ込んでいる。黄金時代を満喫している新興国の成金たちが自分のステイタスを誇示するため、希少な高級ワインを買い集めているようだ。中国では高級ワインの試飲会を開く会社も増えている。
一番値上がりしたボルドー産の「ラフィット・ロートシルト」2000年もの1箱(12本)の場合、昨年より90%以上高い9100ポンド(約205万円)で取引された。